日本では、一部の企業関係者が「どうして中国人顧客が『ますます理解できない』存在になるのだろう」と嘆く声をよく耳にする。人民日報が伝えた。(文:田■<さんずいに弘>・人民日報駐日本記者)
中国人の消費者や消費には次のような特徴がみられる。
第一に「モノの表示価格が高ければ高いほどよく売れる」。日本で働いている数年間に、よく知らない国内の知人から回り回ってきた代理購入の依頼を何度も受けた。依頼の多くは日本のサラリーマン層には買えない高級化粧品だが、中国では「爆発的人気商品」でしょっちゅう品切れになるという。
長年の知り合いの山田さんは大手化粧品メーカーの課長だったが、昨年転職して、創業70年あまりの一族経営企業に就職した。この企業は数千円ほどの普及価格の化粧品を製造しており、安定した品質で、日本市場の同類商品の中ではトップの売上を誇る。だたこのような高品質・低価格の商品は、以前の勤め先の数倍から十数倍もの価格の商品に比べ、中国での普及拡大が難しい。山田さんは、「どうやったら中国の消費者に安くてもいいものがあるということを信じてもらえるかわからない」と嘆く。
第二に、「近くで買うより遠くで買う方を選ぶ」。一部の人気日本ブランドの化粧品や紙おむつは、実はすでに中国での現地生産・販売が実現しているが、中国人はわざわざ高いお金を払い、千里を遠しとせずして「メード・イン・ジャパン」を買いに行く方を選ぶ。こうした動きをみて、日本企業の中には工場を中国や東南アジアから撤退させ、日本で生産して中国に売り込むモデルに切り替えたところもある。
第三に、「爆買いは突然やってきて嵐のように去っていった」。2015年は中国人観光客の大量買いを示す「爆買い」が日本で流行語大賞を受賞した。だが16年下半期になると、中国人観光客の日本での平均消費額がピークを迎えて減少し、それまで一人で数個も買っていた便座や炊飯器の販売量が減少を続け、日本の大型免税店で店舗拡張計画を中止にするところも出てきた。
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