国産大型旅客機C919　国産化率は50％以上

国産大型旅客機「C919」のの副総設計士の周貴栄さんは4日、中国商用飛機有限責任公司が行った記者会見で、「現在、C919の機種全体の国産化率は50％以上に達する。これには中国国内の企業と国内外の合弁企業の中国国内での現地化生産も含まれる」と述べた。

周さんの説明によると、「航空製品は安全性への要求が極めて高い。国産化された開発は全体として、国内でも国外でも同一の国際基準・世界で通行する方法の要求に応じて行うもので、テスト飛行も国際基準・国際的規範の要求を厳格にふまえて行うものだ」という。

周さんは、「サプライヤーの選択についていえば、商用飛機はすべてのサプライヤーの研究開発過程、すべての実験の検証内容を厳密にチェックする。国内のサプライヤーでも国内外合弁のサプライヤーでも、優れていれば採用する。技術面で要求水準に達していなければ、検証を行ったり採用したりすることはない。商用飛機は成熟していない製品を航空機に使用することはない。C919は安全面で保証されている」と述べた。

▽C919の意義：民間機プロジェクトの発展で産業チェーンのグレードアップを牽引

商用飛機が提供した調査研究報告書によれば、民間航空機は1機あたり300万点から500万点の部品が使用されている。こうした部品は数千のサプライヤーが生産するもので、民間機プロジェクトの発展は新材料、現代製造業、先進的原動力、電子情報、自動制御、コンピューターなど各分野の重要技術の総体としてのブレークスルーをもたらすと同時に、流体力学、固体力学、計算数学、熱物理、化学、情報科学、環境科学など多くの基礎科学の重大な発展を牽引することになる。

民間航空分野の大型旅客機プロジェクトがひとたび産業クラスターを形成した場合、航空機製造工場の労働者1人の背後に、川下の部品分野の労働者80人の存在が必要になる。また民間機プロジェクトは関連産業で既存の従業員の12倍もの雇用を生み出し、プロジェクトが発展すれば川上から川下の産業でより多くの雇用が生まれることになる。（編集KS）

「人民網日本語版」2017年5月5日