北京航空航天大学が開発した「月宮1号」実験室が10日に再稼働し、1年間の「月宮365計画」と呼ばれる実験を開始した。月宮1号は中国初、世界3番目の宇宙基地生命保障地上総合実験装置。同計画は365日間にわたり、多人数で密閉度の高い環境において、生物再生生命維持システムの総合実験を行う。これは世界最長の、密閉度の最も高い実験となり、宇宙飛行士に向け、密閉度の高い環境における再生生命維持システムを構築する。人民日報が伝えた。
月宮1号のチーフデザイナー・首席科学者、北京航空航天大学生物・医学工学学院教授の劉紅氏によると、月宮1号は地球環境と同じ小型生物圏で、宇宙飛行士が地球から遠く離れた宇宙で長期生活するという目標を実現する。これは1つのメインルーム、2つの植物ルームからなる。総合ルームには居住用の部屋、人員交流と勤務用の部屋、トイレ、ごみ処理・昆虫の部屋が含まれる。植物ルームは各種植物の成長の需要に応じて、環境条件を個別で制御できる。
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