5月11日は「世界肥満予防デー」。人民解放軍第三軍医大学新橋病院内分泌科の徐静・副科長は、「多くの臨床例から、大きなストレスや気持ちの落ち込みが、太る原因となっていることが証明されている。このうち、職場でのストレスによって、『社会人太り』に陥る若者が多い」と指摘した。重慶日報が伝えた。
重慶市南岸区の某外資企業に入社して丸1年になる黄さん(男性)が、このほど新橋病院を受診し、「昨年6月に入社したが、緊張が続く仕事のリズムが原因で息苦しさを感じるようになった」と医師に窮状を訴えた。入社前に55キロだった彼の体重は、入社1年後には70キロにまで増えた。体は常に疲れた状態で、頻繁に動悸や息切れが起こるという。
徐医師は、次の通り説明した。
「黄さんのようなケースは、『過労太り』と呼ばれる。職場での長時間労働、昇進問題、同僚との競争といった環境が職場のストレス源となることが、今では常態化している。一方、人は長時間ストレス状態にさらされると、内分泌(ホルモン)系に乱れが生じ、新陳代謝が緩慢になる。同時に、副腎皮質ホルモンの一種であるコルチゾールの分泌レベルが上昇することで、食欲が増す。新陳代謝が緩慢な状況で食欲が増進して食べすぎると、摂取エネルギー過多となり、基礎代謝に用いられなかったエネルギーは脂肪として体内に蓄積され、肥満になってしまう」。
専門家は、「ストレス太りを予防するためには、気持ちをリラックスさせ、ストレスを発散しなくてならない。また、身体を積極的に動かして、新陳代謝を活発にすることも必要だ」と提案している。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月12日
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