北京故宮院、外国の文化財が1万3000点以上館蔵

福建省厦門（アモイ）市の故宮鼓浪嶼(コロンス島)外国文物館がこのほど、正式にオープンした。また、故宮が公表した外国の文化財の館蔵品リストには、計11ジャンル、1万3000点の文化財が記録されている。北京日報が報じた。

同館には時計が数多く展示されているが、それらは故宮が館藏する時計のごく一部に過ぎない。現在、故宮が館藏する約1万3000点の外国の文化財のうち、機械式時計が1500点と、全体の1割以上を占めている。それら時計の多くが英国製、フランス製、スイス製だ。時計は、中国の宮廷に持ち込まれると、まもなく皇帝や后妃のお気に入りのグッズになった。このため、宮廷内務府造弁処は専門の製作機構まで設置した。また、広州などの民間の製造センターで製造された多くの時計も宮廷に持ち込まれた。

故宮博物院の単霽翔院長によると、「今年、故宮は外国文物研究室の立ち上げを計画している。西洋の時計専用の研究室も設置される計画で、早ければ今月末には立ち上げられる」という。

その他、故宮が館藏している外国の文化財には、科学技術系機器、刺繡、医学文化財、生活用品、典籍、武具、宗教類などがある。うち、工芸類の文化財が最多で、計4500点。単院長によると、「故宮の館藏文化財は180万点以上あるものの、スペースに限りがあるため、展示できるのはそのうちの約1％しかない。外国の文化財の展示規模は今後拡大される予定で、鼓浪嶼外国文物館のほか、故宮博物院内の『水晶宮』にも外国の文化財展示ホールを設置する計画があり、さらに時計館も合わせると、展示できる外国の文化財は10％にまで増える見込み」という。（編集KN）

「人民網日本語版」2017年5月16日