「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムの会場の外には、北京のランドマークと讃えられる秀水街市場がある。服やお茶などが売られており、取り引きがまとまるとともに友情と信頼も生まれている。「中国青年報」が伝えた。
北京中心業務地区(CBD)の中核エリアに位置する秀水街市場は、長年にわたる発展の中で、海外からの観光客が争って訪れる名所になり、外国人観光客にとって「長城に登り、故宮を参観し、北京ダックを食べ、秀水をぶらつく」のが北京でのよい過ごし方になった。同フォーラム開催期間中、海外の政府要人とその妻はこのランドマークのショッピング空間で「羽を伸ばす」ことも忘れない。
秀水街市場の管理サイドがまとめた統計によると、5月12日以降、秀水街市場には30数カ国からの来賓が訪れ、政府要人やその家族も含まれているという。「国際的大舞台」を見慣れている市場の関係者は、連日ここを訪れる海外の賓客たちのことを手に取るようによく知っている。「微信」(WeChat)のモーメンツ(朋友圏)に、「今日は大統領の夫人が2人、総理・副総理が2人、国連の副事務総長が1人来た。各国の大臣や大使も『鈴なりになって』やって来た」と書き込んだ関係者もいる。
秀水街市場で買い物する海外の政府要人や随行員たちはみな、ここに来れば自分の好きなものを買えるというメリットがあり、時には店員たちと国境を越えた友情をはぐくむこともある。
ある日の午後4時頃、同市場にある呉裕康茶荘で働く劉さんは、テレビなどでよくみる国連副事務総長で合同エイズ計画(UNAIDS)事務局長のミシェル・シディベ氏が店にやって来たのを見た。ストライプのシャツにスクエアタイプのメガネというカジュアルなスタイルで、茶葉の並ぶ商品棚にまっすぐ向かったという。
シディベ氏は連れてきたガールフレンドに、決して大きな構えではないこの店を薦めていた。国連副事務総長ほどの人が自分の働く店の商品を熱心に薦める様子をみて、劉さんはびっくりしながらもうれしい気持ちでいっぱいになった。実はシディベ氏は前日の午後にも密かに同店を訪れており、劉さんの記憶では抹茶3缶と中国茶用ティーカップ1客を購入したという。
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