「中国におけるモバイル・ネットワークの発展に外国人は目を見張るばかり」-多くの人がこのような認識を抱いている。微信(Wechat)が17日に発表した「在中外国人ユーザーの微信ライフ観察報告」からも、微信は中国人だけのライフスタイルではないことが明らかになった。それどころか、中国人よりヘビーな外国人微信ユーザーも存在している。中国新聞網が報じた。
報告では、在中外国人の生活に対する総括が行われた。1ヶ月平均の投稿数は、標準的な中国人ユーザーより在中外国人ユーザーの方が6割多く、音声機能の利用率は42%、ビデオ機能の利用率は13%、在中外国人が中国人をそれぞれ上回っていた。在中外国人は、中国人に比べ、1ヶ月あたりの「スタンプ」使用量は45%多く、1ヶ月に紅包(ご祝儀)を出す頻度は10回に達し、翻訳機能の使用頻度は標準的な微信ユーザーより3倍多かった。
また、キャッシュレスライフはすでに在中外国人に極めて大きな影響を及ぼしていることが、報告から浮き彫りになった。在中外国人ユーザーのうち「微信支付(WeChatペイメント)」を利用している人の割合は64.4%に上り、在中外国人の10人に6人が、キャッシュレスライフの利便性を享受していることになる。「キャッシュレス」決済は、中国社会のさまざまなシーンで見られるようになり、在中外国人が最も多くキャッシュレス決済を利用しているのは、交通機関・外出、団体購入・出前、飲食、コンビニ、実店舗のスーパー、オンラインショップという6つの場面においてだった。
中国に広範なユーザーを擁している国産小米(シャオミー)、oppo、VIVOも、在中外国人の間で絶大な人気を誇り、iPhoneとサムスンに続き、在中外国人に人気のスマホブランドとなっている。
1994年生まれのイスラエル人Raz Gahl-Orさんは、北京大学国際関係学院に留学中の大学3年生で、「外国人研究協会」の会長も務めている。彼の中国語は非常に流暢で、中国の各種ネット用語を自由自在に操るが、彼が中国語を学び始めたのは、ほんの4年半前という。
Raz Gahl-Orさんは、「外国人バージョン2.0」という言葉を使って、このような現象を表現しており、「すでに新しい時代が到来した。多くの人が、中国人が開発したアプリやゲームで楽しみ、中国の大学に留学し、中国語を難なく話すことができる。そして、中国の発展に希望を抱き、自分自身のチャイナドリームに向かって突き進んでいる」と話した。
中国のモバイル・ネットワークの影響を受け、「外国人」たちは、最初は羨ましがり、あっけにとられていたが、その後は自ら適応するようになった。彼らは、中国人と同じように「キャッシュレスライフ」を謳歌し、使いこなすようになってきており、新しい融合文化を創造している。
「微信支付」は、外国人に「キャッシュレス」の利便性をもたらしただけではない。中国人観光客の海外進出が盛んになるにつれて、「微信支付」は13ヶ国・地域に参入し、現地の店舗が中国人観光客にさらに優良のサービスを提供するサポートをしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月18日
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