中国の求人サイト・智聯招聘がこのほど、2017年度卒業生求人状況に関する調査報告を発表した。データによると、2017年度卒業生の実際の契約上における平均月収は4014元(約6万5千円)で、昨年よりも751元(約1万2千円)下がった。中国新聞網が伝えた。
今回のアンケート調査の主な対象は、大専(短大に相当)、大学学部、修士課程、博士課程などの学歴の2017年度卒業生で、最終的に回収された有効回答は9万3420人分に上った。
同調査によって得られたデータによると、2017年度卒業生の実際の契約上における平均月収は4014元(約6万5千円)だった。
男女別で見ると、男性の契約上の平均月収は女性より高く、男性が4374元(約7万円)、女性が3624元(約5万8千円)だった。専攻別でみると、法学部、工学部、医学部の卒業生の契約上の平均月収は比較的高く、それぞれ5545元(約9万円)、4512元(約7万3200円)、4500元(約7万3千円)だったが、昨年と比較するといずれも低下していた。また、教育学部と農学部の卒業生の契約上の平均月収は低めで、それぞれ3258元(約5万3千円)、3184元(約5万2千円)だった。
同調査によると、2014年から2017年にかけて、卒業生の希望月収と契約上の平均月収は下降傾向にある。具体的にみると、昨年に比べ、2017年度卒業生の希望月収は110元(約1700円)下がり、契約上の平均月収の低下幅は751元(約1万2千円)に達した。
それでは、どの業種の平均月収が高いのだろうか。同調査によると、平均月収が最も高いのは、「IT・通信・電子・インターネット」業界で、同業界に就職した卒業生の契約上の平均月収は4867元(約7万9千円)で、昨年比で826元(約1万3千円)低下した。それに次いで高かったのが金融業界と「交通・運輸・物流・倉庫管理」業界で、契約上の平均月収はそれぞれ4692元(約7万6千円)、4457元(約7万2千円)だった。
そのほか、「農業・林業・畜産業・漁業」とサービス業は、卒業生の契約上の給与水準が低い業界で、平均月収はそれぞれ3347元(約5万4千円)、3115元(約5万円)だった。
注目すべきは、今回の調査で、2017年度卒業生の契約上の平均月収が希望月収よりも高いもしくは同じという割合がたった24.2%で、低かったとした割合が75.8%だった点だ。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年5月26日
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