「高収入」、「世界を股にかける」など魅力的なフレーズが飛び交う金融業界は中国の大学新卒者にとって理想な業界の一つ。2016年度の大学別卒業生月給ランキングを見ると、財経系(日本の経済経営学部に相当)の大学の学生が就職後の年収において将来性があることがわかった。財経系の大学5校の卒業生の月収はいずれも1万元(約15万円)以上となっている。今年、財経系の新卒者の希望月給も上がっており、約4割が総支給額の月収が8000元(約12万円)以上を希望している。毎日経済新聞が報じた。
高収入なのは財経系の卒業生
中国の人工知能会社「iPIN」がこのほど発表した2016年度の大学別月給ランキングでは、中国の大学2553校のうち、卒業生の月収が最も高かったのは清華大学。卒業5年後の平均月収が1万4823元(約22万2300円)だった。また、39校が1万元以上だった。その他、185校の卒業生の平均月給が8000元(約12万円)以上、789校が6000元(約9万円)以上だった。
ランキングトップ20のうち、復旦大学と北京大学が総合系大学だったほかは、全てが財経系と理工系の大学だった(下表参考)。
新卒者の希望月収が上昇
iPINの統計によると、ランキングトップ100の大学の平均月収は2015年度よりも平均1818元(約2万7千円)増加。平均22.8%の上昇だ。
先輩らの所得が増えているのを目にしているためか、今年の財経系の新卒者の希望月収も上昇した。求人サイト・前程無憂が「金証券」の記者に提供した統計によると、今年、中国全土の財経系の新卒者が希望する総支給額の月収は2000元(約3万円)以上。うち、6000元以上が35%、8000元以上が25%、1万元以上が7%、1万2千元以上が4%を占めた。財経系の卒業生の5割以上が金融、投資、証券、銀行、信托、先物などの業界への就職を希望している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月6日
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