携帯電話でQRコード決済をする時、これからは支付宝(アリペイ)や微信(WeChat)などのアプリケーションだけでなく、普段使っている銀行のアプリも利用できるようになる。支付宝と微信が90%以上のシェアを占めるQRコード決済市場には、このたび中国銀聯が参入した。「北京成年報」が伝えた。
中国銀聯はこのほど商業銀行40行と連携し、北京で共同発表を行った。それによると、銀聯の決済サービス「雲閃付」のQRコード決済商品が登場し、銀聯カード保有者は銀行アプリを通じた雲閃付のコード読み取りによって支払いができるようになるという。現在、このサービスに対応する第1弾の銀行は40行を超え、中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行といった全国規模の商業銀行が含まれる。また商業銀行約60行がサービスに対応するためのテストを急ピッチで進めており、まもなく対応できるようになる見込みで、年内にはその他の主要銀行もすべて基本的に対応可能になる予定だ。
銀聯の関係者によると、「市場に出回るほかのQRコード決済方式に比べ、銀聯の雲閃付による決済サービスには3つの主な特色がある。第1に、安全性がより高いことだ。(ワンタイムパスワードを生成する)『トークン』技術を採用し、安全レベルがより高くなり、消費者に資金面での安全性を提供できる。第2に、サービスがより整っていることだ。整ったリスク保障メカニズムを備えており安心して利用できることを約束する。第3に、国内でも海外でも使えることだ。銀聯インターナショナルは目下、香港地区、シンガポール、タイ、インドネシア、韓国、オーストラリアといったカード保有者がよく出かける国・地域でQRコード事業を積極的に展開しており、計画ではまず香港とシンガポールで雲閃付QRコード決済サービスを開始する予定だ」と話す。
同サービスの受け入れ状況をみると、国内の60万店近い店舗が雲閃付QRコード決済サービスに対応しており、約266万店が雲閃付QRコードサービスに技術的に対応しており、36省・直轄市・自治区に商業エリア40ヶ所が同時に構築され、カード保有者は雲閃付QRコードサービスを深く知り、利用できるようになった。携帯電話を持っていれば、卜蜂蓮花、屈民氏、世紀聯華、好利来、煌上煌などの全国的チェーン店や有名店の1万店近い指定実店舗でサービスを体験できる。また銀聯商務、快銭、通聯、拉■(上と下が上下に組み合わさった字)拉、随行付など60近い決済機関で処理端末の改修作業が終わり、今後はさらに多くの店舗の参入が予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月1日
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