![]() |
優秀な成績で卒業し、一人で2種類の奨学金を獲得した朱さん(写真中央)。卒業式に出席した両親と姉妹は、彼女のことをこの上なく誇らしく感じた。(米「世界日報」撮影:洪群超記者) |
2017年米ウエスト・ポイント陸軍士官学校を卒業した936人のうち、奨学金を獲得して引き続き学業を深める卒業生が27人いる。27人のうち、朱海舟(Jessica Zhu)は唯一の中国系米国人だ。彼女は1人で2種類の奨学金を獲得、秋にはマサチューセッツ工科大学(MIT)理工学部に進学して、オペレーションズ・リサーチ(OR)をさらに深く学ぶ。また、中国語学を修めた彼女は、今年の「温応星中将記念奨学金・東アジア研究傑出賞」を獲得した。米華字紙「世界日報」の報道を引用して中国新聞網が伝えた。
200年以上続いてきたウエスト・ポイントの歴史において、女性の卒業生がいたのはわずか38期のみ。今年は、アリゾナ州チャンドラー出身の朱海舟さんを含む151人の女性が卒業証書を手にした。朱さんは、ずば抜けた成績で卒業しただけではなく、奨学金を獲得した27人の優秀卒業生にも名を連ねた。さらに、リンカーン研究所軍事奨学金 (Lincoln Laboratory Military Fellowship)とチャールズ・スターク・ドレイパー研究所奨学金(Draper Laboratory Fellowship)をダブルで獲得した。
朱さんは3人姉妹の2番目に生まれ、山東省出身の両親はともにエンジニアだという。27日、家族全員が朱さんの卒業式に出席して、家族がウエスト・ポイントの首席卒業生となったことを確かめた。朱さんの母親・陳春媛さんは、笑いながら、「家族には軍人はいなかった。娘は8年生の時、突然、ウエスト・ポイントに進学したいと言い出した。私は飛び上がるほど驚いた」と話した。し烈な競争を勝ち抜き、同校を優秀な成績で卒業した娘を自分の目で確かめた陳さんと夫の朱学東さんは、娘のことをこの上なく誇りに感じたという。
朱さんは、昔を思い出しながら、「7年生の時、ウエスト・ポイント卒業生の著書を偶然読んだ。そこに描写されていたウエスト・ポイントでの生活に大変魅了された」と語った。幼い頃から成績優秀だった彼女は、高校時代はホッケー部に所属して身体も鍛え上げた。だが、ウエスト・ポイント入学当初の厳しい学業、特に男子生徒と同じレベルを求められる軍事訓練は、彼女にとって大きな試練となった。
彼女は、「ウエスト・ポイントの学生は、全員極めて優秀だ。そのため、私は他人の何倍も努力するしかなかった。身体的能力の不足は、トレーニングジムで訓練することで補おうと努めた」と話した。
4年後、朱さんは、中国語とオペレーションズ・リサーチの両専攻を修め、優秀な成績で卒業した。また、総合成績でも上位にランクインした。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年6月2日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn