日本はロボットを「日本経済を救う明日の光明」の一つと考えている。中国日報網がシンガポールの中国語紙「聯合早報」の報道として伝えた。
日本では企業界が政府よりも早くロボットの無限の可能性を見抜いていた。早くも1986年、自動車のホンダは初の人型ロボットを密かに開発し、日本でのモーターショーでお披露目すると、人を模倣した生き生きした動きでたちまち世界中を魅了した。
労働力が不足し円高が進んだ1980年代後期、日本の寿司産業も寿司を握るロボットを構想し始めた。当時すでに回転寿司のシステムはあり、産業全体で少なくとも人件費の20%カットに成功していた。今の寿司ロボットはさらにパワーアップしている。寿司産業は常に「人とロボットの戦い」が行われているようなもので、スピードでは人は絶対にロボットにかなわないことがたびたび明らかになっている。今後、寿司ロボットの力を借りれば、寿司の価格は1皿80円まで下げることが可能とみられる。
硬いロボットをどうやって「軟化」させるかが、日本での研究の目下の重点だ。日本ロボット工業会が今年4月に設立した関連団体は、ロボットに適した柔らかい素材の研究を進めており、ロボットをより人間に近づけ、よりよく人間に奉仕させることを目指している。日本の科学研究界はロボットをさらにパーソナル化させようと努力しており、材質だけでなく、人間のような触覚をもつことも目指している。慶應義塾大学が開発したロボットハンドには触覚があり、物の大きさを見て、どれくらいの力で持てばよいかを判断することができる。グラスを持つ、ポテトチップスをつまむなどはお茶の子さいさいだ。
2015年には長崎県佐世保市に、宿泊者への対応をすべてロボットで行う「完全自動化」ホテルが誕生した。2年の試行期間を経て、このスタイルでの経営が可能と判断された。創業者の澤田秀雄さんは、「初めてこのスタイルを導入した時は、お客様がロボットにびっくりしないか心配していたし、セキュリティの問題も懸念していた。その後、当ホテルのオリジナリティをお客様に喜んでいただけることがわかった。当ホテルは未来世界のイメージに満ちており、ロボットがサービスするというのが徐々に売りになってきている」と話す。
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