2017年中国指導力フォーラムが26日に開催された。テーマは「多様な視野の下での女性の指導力の発掘」で、現代の社会生活における女性パワーの発展について話し合った。中国新聞網が伝えた。
フォーラムでは参加者から、「ここ数年で大きく進歩したとはいえ、女性は職場でもっとたくさん潜在能力を発揮できるはず」との意見が出た。
就職サイト・智聯招聘の郭盛・最高経営責任者(CEO)は、「職場での女性はある面ではより優位性を備えているといえる。みなさんはAI(人工知能)についてしばしば耳にすると思うが、この分野では女性に非常に大きな優位性がある。現在の国際学術界で活躍する中国人でAI分野で最も優れた研究を行っている李飛飛教授は、(米国の)スタンフォード大学の教授であり、女性だ。またEQ(心の知能指数)でも女性は男性を上回る」と述べた。
女性がこのような能力と優位性を備えていながら、十分な指導力を持ち得ないのはなぜか。郭CEOは、「これはある程度、女性自身の仕事に対する考え方と関係がある。女性は職場において相対的に保守的であり、一種の安定性をより追求する傾向があるが、こうした保守性こそ往々にして女性たちに多くの機会を失わせるものだ」と指摘した。
オランダに本部を多く大手会計事務所KPMGのグローバル中国業務発展センター(GCP)のパートナー沈瑩さんは、「女性の指導力を向上させたければ、やはりそれにふさわしい社会環境作りを重視しなければならない」とした上で、「社会は女性にたくさんのレッテルを貼る。たとえば『売れ残り』といったようなレッテルで、女性にたくさんの圧力をかける。指導力向上、公平な就職、公平な昇進という点で、女性にはまだたくさんの潜在力が備わっている」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年6月28日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn