2017年6月29日  
 

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物事の核心をついてくれる経済ニュースに登場する動物たち

人民網日本語版 2017年06月29日08:32

ナマズ、蝶、カエル、黒い白鳥……。これらの動物は誰でも知っているものの、経済ニュースの中でそれらの名前が出てくると、表している意味が全くわからないという人も多い。しかし、これらの動物と関係のある一説の意味するところは、経験したことがある人も多く、あれこれと口で説明するよりも、もっと分かりすく、物事の根本にあるものを説明してくれている。

ナマズ効果

以前は、サーディン(イワシの一種)を活きたまま水揚げするのは容易でなかったものの、サーディンの中にナマズを1匹入れると、活きたまま水揚げできる確率が大幅に向上することが発見された。これはどうしてなのだろう?実は、ナマズは、慣れない環境に入れられると、緊張のあまりあちらこちらを泳ぎ回り、おとなしいサーディンの群れを活性化させることができるのだ。サーディンは、見たこともないナマズの「異質な姿」に、緊張して泳ぎ続ける。このようにして、サーディンの酸素不足という問題が解決され、サーディンを活かしておくことができるのだ。

この刺激的な方法で状況が活性化する現象が「ナマズ効果」と呼ばれている。ナマズ効果は経済学の中では、何かの手段を講じて、企業を活性化させ、市場における競争に積極的に参加し、市場の同業者をも活性化させることを指す。管理者は企業マネジメントにおいて、目標達成のために「ナマズ型人材」を抜擢し、低迷している自社の状況を好転させようとする。

 

バタフライ効果

「南米アマゾン下流地域の熱帯雨林で、1匹の蝶が羽ばたくと、2週間後に米テキサスで竜巻を引き起こす」。著名な気象学者のエドワード・ローレンツはそのような可能性を指摘した。力学系の状態にわずかな変化を与えると、系統全体に長期的、かつ巨大な連鎖反応をもたらすという現象だ。

「バタフライ効果」は気象学者が指摘したものであるものの、例えば、日本のマイナス金利実施や米国の利上げ実施が世界の金融市場にもたらす一連の影響など、経済学にも適用されるようになった。

 

茹でガエル現象

「茹でガエル現象」は、19世紀末に米コーネル大学で行われた「カエルの実験」に端を発する。同実験では、カエルを熱湯に入れると、直ちに飛び跳ねたのに対して、冷水に入れて自由に泳がせ、それを緩やかに昇温させると、温度の変化には気づくものの、面倒くさがってすぐには飛び出さず、最終的に耐えられないほどの熱さになった時には、既に逃げる力がなくなっていたとされる。

「茹でガエル現象」は企業マネジメントや社会マネジメントなどに広く応用されるようになった。そして、経済の分野でも適用されるようになり、経済指標や現象に、無頓着で、警戒を怠ると、長期的には深刻な結果を招くことを指すようになった。

 

ハーディング現象(羊の群れ現象)

羊の群れ(群衆)は、雑然としたグループで、普段は他の羊となんとなく一緒に過ごしている。ある羊が肥沃な緑地を見つけ、おいしい草を食べていると、他の羊たちも群れを成してやって来て、そこの草を競い合って食べ始める。そして、命を虎視眈々と狙うオオカミに気付かず、他にもっと良い緑地があってもそれに目をやることもない。

また、ある羊飼いが自分の羊の群れの前に棒を横向きに置いたときのエピソードも有名だ。一匹目の羊が率先してジャンプしてその棒を超えると、2匹目、3匹目もそれを真似してジャンプして飛び越えていった。さらに、羊飼いがその棒を取り去っても、後ろの羊たちは既に棒がないにもかかわらず、同じ場所をジャンプして通過していったという。

この現象は「ハーディング現象」や「群衆行動」と呼ばれている。経済学において、ハーディング現象とは、長期的計画を立てず、情報収集もしていない投資家が、他の投資家の行動に基づいて自分の行動を決定することを指す。それに気づいているかいないかにかかわらず、群衆の見方は、優柔不断な人の行動に大きく影響を与える。群衆の力は、人に理性的に物事を判断させる能力を喪失させる。

 

ワニの法則

ワニに足を噛まれて、手を使ってワニの口をこじ開けようとすると、ワニに足だけでなく手も噛まれてしまう。そして、暴れれば暴れるほど、ワニの牙が体に食い込んでいく。そのため、ワニに足を噛まれてしまった時に助かるための唯一の方法は、その足を切断することだ。「虎怒決蹯」(罠に捕まってしまったトラが猟師の接近を前に自分の足を噛み切って逃げる)という中国の四字熟語に似ている。

これは、経済学において、取引のスキルの一つで、損失をどこかで止める必要があるということだ。例えば、株式市場において、自分のトレードが市場の流れから外れてしまった時には、決して後伸ばしにしたり、また流れが変わることを期待したりしてはならず、即刻、損失を止めるための手段を講じなければならない。

 

クモの巣理論

クモの巣理論とは、一つの商品の価格と生産量は互いに影響し合い、規則正しく循環・変動するという理論だ。農産品を例にすると、不作の年に価格が高騰すると、翌年はたくさんの農家が不作だった作物の種や苗を植えるようになるため、その年は供給過多になり、農家は損失を出すことになる。しかし、3年目は、多くの農家が今後はその作物の栽培をやめるため、再び値段が高騰する。その結果、農産品はクモの巣のように、常に高騰と暴落を繰り返すことになる。

ブラック・スワン理論

1697年にオーストラリアで黒い白鳥(ブラック・スワン)が発見される前、ヨーロッパでは、白鳥は白い鳥だけと思われていた。しかし、黒い白鳥が発見され、その絶対的な信念が崩れ去った。

黒い白鳥の存在は、「ありえなくて起こりえない」と思われていたことはいったん急に起きる場合、非常に強い衝撃を市場に与えるということを教えてくれる。人はいつでも自分の経験を信頼する傾向があり、黒い白鳥が一羽発見されるだけで、全てのことが覆されるということを認識していないものだ。米国のリーマンショックや東南アジアの津波、タイタニック号の沈没、アメリカ同時多発テロ、さらに、スイスの中央銀行・スイス国立銀行が対ユーロ市場の介入停止を発表し、スイスフランが高騰したスイスフランショックなど、「黒い白鳥」は金融市場や商業、経済、個人の生活などのいかなる分野にも存在し、誰も逃れることはできない。

 

ユニコーン企業

ユニコーンは、額に一本の角が生えた伝説の生き物。「ユニコーン企業」とは、急成長し、ユニコーンのように稀な存在で、投資家から注目されている企業としての評価額が10億ドル(約1110億円)以上のスタートアップ企業を指す。「ユニコーン企業」という言葉は、ベンチャーキャピタルの一つである、米カウボーイ・ベンチャーズの創業者Aileen Lee氏が2013年に使い始めたといわれている。その後、この言葉はシリコンバレーで一気に流行し、ビジネス誌「フォーチュン」の表紙でも使われた。

「ユニコーン企業」を通して、起業や投資の方向性、業界の注目ポイント、将来の動向などをある程度占うことができる。その主流となっているのが、eコマースやモバイルインターネット、科学技術系の企業だ。最新情報によると、2017年上半期、世界ではユニコーン企業が24社誕生し、その3分の1が中国の企業だという。

ハリネズミの法則

寒い冬のある日、寒さをしのぐために2匹のハリネズミは、寄り添って寝ていたものの、両者の体には「針」があるため、近付き過ぎると痛いし、離れ過ぎると寒いしと、なかなか快適に眠ることができずにいた。そして、寄り添ったり、離れたりを繰り返しているうちに、2匹のハリネズミはついに、寒くもなく、針でちくっとすることもない、互いにとって一番いい距離をつかむことができるようになった。

これは、人間関係における「心理的距離」と同じで、チームマネジメントや職場の人間関係、さらに、政治と商業の関係、サービス業などにも適用される。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年6月29日

 

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