雑誌「職業と環境医学」(オンライン版)がこのほど発表した研究によると、よく飛行機に乗り、特に夜間に飛行機の騒音に晒されている人は、高血圧になるリスクが増え、不整脈や脳卒中にもかかる危険性があるという。生命時報が伝えた。
ギリシャ・アテネの研究者は、飛行機の騒音が人の健康に与える潜在的な影響について調べるため、420人の調査参加者を募集し、9年かけて彼らの身体面での調査を行った。この研究において、午前7時から午後11時までに飛行機に乗ることを「昼間の飛行機騒音」、午後11時から翌日の午前7時に飛行機に乗ることを「夜間の飛行機騒音」と定義した。
約半数の参加者(49%未満)は55デシベル以上の「昼間の飛行機騒音」に晒し、約4分の1(27%以上)の参加者は45デシベル以上の「夜間の飛行機騒音」に晒した。9年後、71人が高血圧と診断され、44人が不整脈、18人が心臓発作を患うという結果となった。これにより、特に夜間に飛行機の騒音に晒されることは、高血圧性疾患や新しい疾患の一因となることが分かった。
研究結果によると、高血圧性の新しい病気や既存の病気に関して、「夜間の飛行機騒音」が10デシベル上がるごとに発病するリスクが69%増加する。また、新しい病気に関して、「夜間の飛行機騒音」が10デシベル上がるごとに高血圧になるリスクが2倍以上になる。そのほか、「夜間の飛行機騒音」に晒されることは脳卒中のリスクとも関係があるという。研究者のコンスタンティナ・ディマクロ氏は、午後11時以降は極力飛行機に乗らないように注意を促している。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年6月30日
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