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中国で「顔面偏差値エコノミー」が急成長 「顔面偏差値重視」に賛否両論 (2)

人民網日本語版 2017年07月03日10:30

「顔面偏差値エコノミー」の成長により、中国では「顔面偏差値を飯の種」にする人も増加している。近年、微博(ウェイボー)や、動画にユーザーのコメントが流れる機能のあるプラットフォームなどでは、美しくメイクして登場する動画配信者が急増し、関連の化粧品などの販売量が伸びている。また、ライブストリーミングの流行により、「顔面偏差値の高い」配信者が大人気になり、一稼ぎしている。動画配信サイトでは、日本ドラマ「人は見た目が100パーセント」が話題になり、議論を巻き起こしている。

顔面偏差値の高い「人」だけでなく、顔面偏差値の高い「物」や「動物」も大人気だ。英国のスマホゲーム「Monument Valley」はグラフィックが非常に美しく、芸術性が高く、中国のゲーマーの間でも人気を博している。微博で料理の作り方を短い動画で説明するシリーズ「日食記」を配信している配信者は、「顔面偏差値の高さ」から大人気になり、今では920万人以上のフォロワーを抱えている。さらに、ネット上では、ネコなどの小動物の「萌え画像」を投稿するのが大人気となっている。

実際には、「見た目重視」という傾向は中国だけでなく、西洋でも見られる。例えば、ギリシア神話には「最も美しい女神」をめぐる「トロイア戦争」があり、英週間新聞「エコノミスト」は「権利は顔面偏差値の高いリーダーのもの」と主張する記事を掲載し、2016年ブラジルリオ・オリンピックの開幕式には、ブラジルを代表するトップモデルのジゼル・ブンチェンが登場し、「最もセクシーなオリンピック」と呼ばれるようになった。

今の社会では「見た目重視」という風潮がますます高まっていることに関しては、賛否両論が絶えず巻き起こっている。反対派は、「『顔面偏差値』重視というのは、社会が表面的なものを重視する傾向にあることを反映しており、外見重視では、人や物の深い部分を追求することが難しくなる」という見方を示すのに対して、賛成派は、「人というのは直観的な動物で、美しいものを好むというのは人の本性。『顔面偏差値エコノミー』は社会に大きな利益をもたらしており、時代の発展において欠かせないものとなっている」との見方を示す。

ある学者は、「人が顔面偏差値の高い人に対して自然と好感を抱くにしても、時代の影響を受けて考え方の変化が起きているにしても、今の社会は『美』に対する意識が非常に強い。自分の『美』やそれに関係する要素に対する認識を時代と結び合わせ、『顔面偏差値を重視するのは正しいこと』と主張する前に、『顔面偏差値』の重要な意義をよく理解し、オシャレを追求しながらも、『美』とは何かが全く分かっていないという、恥ずかしい状況を避けなければならない」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年7月3日


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