〇社会が国家をうまく管理している中国
上海地下鉄徐家匯駅で勤務に当たる、捜査犬を携えた人民警察 (6月15日、撮影・凡軍)
中国はなぜ安全なのか?中国人民公安大学国際警務法律執行学院の副院長を務める劉宏斌教授は、以下のような見方を示した。
「まず、中国文化と中国社会の包容力が大きいことから、中国に来た外国人は、文化の違いによる対立的な事態に直面することはあり得ない」。
「欧米諸国には、人権保護をめぐる厳格な規定があるが、文化面での対立は依然残っているのが一般的だ。外国人が異なる文化を持つ環境に入った時、その土地の主流文化による差別を受ける場合が往々にしてあるが、中国ではこのような問題はまず発生しない」。
「歴史的にみると、中国文化は、さまざまな民族の文化が融合することで形成された結果であり、非常に大きな包容力を備えている。中国人は極めて情熱的で友好的だ。中国にやって来た外国人は通常、安全面での心配をすることなどあり得ない」。
上海で開催された第二回中国・イタリア警察共同パトロール (5月2日、撮影・凡軍)
文化的な視点から見た場合、中国の社会文化は安定を尊び、暴力を放棄する性質があるという意見がある。中国で10年間働いた経験があるカナダ人のレイ・コモさんは、「中国では、政府や社会などいかなる方面においても、暴力は絶対に受け入れられない。友人が互いに影響し合う『同世代による圧力』が犯罪の抑制に非常に有利に働いているため、中国では、再犯率は非常に低い」と指摘した。
多くの外国人ネットユーザーが、中国が安全である背景には、銃をめぐる問題が主に存在していると認識していることについて、劉宏斌氏は次のように指摘した。
「確かに中国には、欧米諸国が直面する銃や麻薬の氾濫といった問題は存在しない。特に、『ポルノ』は、さまざまな社会治安問題を引き起こす隠れたリスクとなっている。中国政府はこれまで、ポルノ取締りをかなり厳格に実施してきた。さらに、治安に対する厳しい管理コントロールが功を奏し、銃が絡む深刻な暴力犯罪事件が減少傾向にあり、社会秩序は改善し続けている」。
上記の指摘は、統計データからも立証されている。2016年、中国全国の殺人事件はわずか1万件ほどで、殺人事件の発生率は10万分の0.6前後だ。ほとんどの地域・都市では、特に大きな事件は発生しておらず、全国で発生した深刻な暴力犯罪事件の件数は、2012年比で4割以上減少した。一方、米国では2016年だけでも、各州で発生した銃関連事件で1万5039人が死亡、3万589人が負傷した。死者のうち数百人が12歳未満の子供だった。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年7月3日
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