「中国はどれくらい安全なのか?」という問題が先ごろ、世界各国のネットユーザーの間で話題になり、中国人ネットユーザーの注目も集めるようになっている。人民日報海外版が報じた。
この問題の答えは、一方に偏る傾向が観られている。中国旅行の経験がある、もしくは就労・留学で中国に滞在している外国人の多くは、中国の治安環境について、「全く問題ない」としている。似たような経歴や同じ感想はいずれも、極めて説得力があるように見える。
果たして中国は本当に安全なのだろうか?また、外国人はなぜ「中国は安全」だと感じるのだろうか?この問題について、専門家の意見を聞いた。
浙江省寧波市の老外灘で美酒を味わうウクライナ人観光客 (6月8日、撮影・翁忻暘)
〇細部において優位性を発揮
中国の治安に対して外国人が抱く好印象の多くは、日常の生活体験から来ており、いわゆる「比較がなければ判断もない」というものだ。記者が詳しく調べたところ、外国人が中国を安全だと考える理由は、主に次のいくつかの点にまとめられる。
1.深夜でも外出できる。
これは、外国人が指摘したポイントのうち最も多くの人が挙げた、「中国は安全」と心から感じる具体的根拠である。
スウェーデン出身の俳優、ティモシー・ピロティさんはかつて、北京で2年にわたり京劇を学んだ経験がある。彼は、「北京では、深夜でも一人で外出できるし、集まりに出た後一人で帰宅できる。その時にも、身の安全を心配する必要はない。一方、欧州では、深夜に一人で外出することはとても危険だ」と話した。
2.セキュリティチェックが厳しい。
特に、地下鉄などの公共交通機関は、非常に安全かつ便利で、中国に来た外国人のほとんどが強く印象に残っている。
上海で働くベルティさんは、「中国の地下鉄駅には、保安検査場が設けられている。深夜に地下鉄構内にいても、安全に対して不安を抱いたことはない」と語った。
中国系米国人のバイオリニスト、夏三多さん(中国語名)は、「シカゴと、北京などの中国の大都市とは、全く比較にならない。シカゴでは、地下鉄に乗り、ドア付近の位置でスマホに夢中になっていたら、列車がホームに到着してドアが開いた瞬間、スマホを奪われるだろう。所属する楽団の同僚の多くが、かつてスマホを奪われた経験がある」と話した。
3.銃規制が厳しい。
米国など、一般市民が銃を所持することを許可している国家に比べ、銃に対する厳しい規制が設けられている中国は住む人に安心感を与えている。
アフリカ系米国人のマシュー・ベルさん(27)は、米国における銃の氾濫をめぐる問題について、「このような問題は、中国では起こり得ない。逆に、中国の厳格な規制は、自分にとってやや『適応できない』感じがする」との見方を示した。
4.治安管理が細かく、公共の安全を守る中国の意気込みが各所に反映されている。
仏エクス=マルセイユ大学の大学院生、ジュール・イツハークさんは、「公共の安全を守ろうとする中国政府の努力は、誰の目にも明白だ。たとえば、人が多く集まる場所には、公共の秩序を維持するために、制服を着用した警官の姿があり、危険物が公共スペースに持ち込まれることを有効に防いでいる」と述べた。
5.人々の想いが熱く、中国での旅行・学習・仕事・生活すべての面で帰属感を持てる。
現在、タイ・チェンマイに住む英国人のステファン・ホワイトヘッドさんは、「中国はタイより安全だ。これは、中国人が外国人に対して友好的で礼儀正しい上に、人々が武器を一切所持せず、警察の安全保障体制が万全なことによるものだ」と話した。
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