「全ての高齢者にできるだけ尊厳のある、自立した生活をしてもらう」、「高齢化問題に、全社会で向き合う」が、日本のシルバー事業の目標だ。老人福祉のクオリティーを向上させるうえで、高齢者と次世代間の交流強化が、非常に重要となる。関連機構の約17万人の高齢者を対象にした調査によると、ボランティアやスポーツ、レクリエーションなどの活動が活発な地域に住む高齢者は、認知症を患ったり、転倒したりする確率が低いことが分かった。平塚橋老人ホームでもボランティアがよくケアに参加している。三徳会が運営する別の老人センターは、中学校と同じ建物の中にあり、高齢者が近隣の中学生らとふれあいやすい環境となっている。
日本の高齢者ケア補助用品の開発も世界を牽引している。陳氏によると、「日本の老人福祉施設は、細部に至るまで人間味のある造りになっている。トイレや通路などは、広々としていて、車いすでも便利に通行できるようになっている」という。平塚橋老人ホームの職員が見せてくれた食事の配送車の棚は、十数個の仕切りがあり、それぞれがおかずの保温ができる部分と、ヨーグルトなどを冷蔵できる部分に分かれていた。また、ハンギングチェアのような車いすは、体の不自由な高齢者が宿舎から浴室に移動する時などに使われ、介護士の負担を大きく軽減するのに一役買っているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月24日
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