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「二次元」の人気過熱を後押しする中国の若い世代 (2)

人民網日本語版 2017年07月31日11:16

業界関係者によると、「90後」と「00後」のほとんどは、物質的に裕福な時代に成長したため、その消費をめぐるニーズや能力は、明らかに前世代を上回っている。また、それらの若者が少しずつ社会に出て、安定した収入を得るようになっており、「二次元」文化商品を消費する能力も自然と向上している。その他、同年代の若者はインターネットをよく利用し、同じ趣味を持つ多くのネットユーザー同士がコミュニティを形成するというのが特徴となっている。そのため、「二次元」商品は、コミュニティやファンによって一気に拡散し、非常に効率よく宣伝されるという魅力がある。

成長のためにはイノベーションが不可欠

北京市社会科学院の副研究員・景俊美氏は、「『二次元』市場には巨大なポテンシャルがあるものの、中国の企業にとってネックとなっているのは、効果的に利益を上げる体制が確立されていないこと。中国に比べると、日本や米国、フランスなどの先進国には成熟した産業チェーンがある。また、中国の企業の利益を得る方法は単一的で、体系が確立されていない。その他、名作を我慢して作り上げておらず、マーケティングの方法も時代遅れ。市場の研究も不十分で、収集性が低く、コピー作品の問題も深刻となっている。これらも克服しなければならない課題だといえる」と指摘する。

また、「大きな市場規模や豊富な文化ソース、政策の積極的なサポート、自由な融資環境などが、中国の『二次元』消費の活力を支える基礎。今後、関連の企業は、優良コンテンツの生産やゲームの収益率を高めることを一層重視しなければならない。また、学校は人材育成スタイルも改善し、業界が必要としている総合型人材の育成に力を入れなければならない。政府は、産業の環境を整備し、クリエイティブを奨励し、コピー版を撲滅しなければならない。日本では、アニメとその関連商品の収益率が3∶7、欧米では1∶9となっている。中国がそのような収益率を実現するまでの道のりはまだ長い」と指摘した。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年7月31日  


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