夏休みになると、保護者が子供をいくつかの塾に通わせるという記事がよく見られる。「超早期教育」という現象に対し、社会では議論が巻き起こっている。
「子供がスタートラインに立った時点で負けさせてはいけない」というのはすでに保護者の座右の銘となった。「超早期教育」を選ぶ保護者は少なくない。
「超早期教育」は、年齢に合わせず大きく先取りさせる教育を指す。「超早期教育」では本来は年齢がもっと大きくなってから学ぶべき知識を早い段階で子供に教える。
今年の夏休み、「超早期教育」現象はますます激しくなっており、すでに多くの年齢層に広がっている。
北京市に住んでいる李さんの子供は、まだ2歳だが、「小学生が読まなければならない80篇の詩」をすでに暗記しており、約500の文字が読める。それにもかかわらず、李さんはいまだに毎日、「弟子規」、「千字文」、「三字経」、さらに地図や童謡を子供に教えている。また、李さんは今、子供の英語教育を始めようと考えている。
「超早期教育」という現象が盛んになりつつあることについて、李さんは、「これは社会の現状によって決まるのだと思います。まわりの子供はみんな一所懸命勉強するから、競争がすごく激しいです。もし今から子供の教育を始めなかったことで、将来、他の人との競争に負けてしまうようになったらどうしようと心配しています。」と語った。また、「こういう現状は今のところ簡単には変わらないと思います。試験の内容を変えられれば、このような『点数がすべて』という状況が変わるかもしれません」と李さんは示した。
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