「シェア」というポケットには、ありとあらゆるものが入る。家具の世界もその例外ではなく、毎月安いレンタル料を払うだけで、家具のレンタルができるという。購入する代わりに借りるという、このような新たな形態が、将来性ある新たなシェアビジネスを生むのだろうか?北京日報が伝えた。
「家は借りもので済むが、生活はそうはいかない」-多くの若者は、住まいを借りる際に、この言葉を厚く信じている。生活の質を高めようとする場合、借りた物件にどのような家具を置くかは、多くの人にとって重要な問題となる。家主や仲介業者の多くは、「北京市街地の空き物件にクオリティの高い素敵な家具が揃っている場合、家賃は総じて月500元(1元は約16.5円)以上、場合によっては1千元も上乗せされる物件もある。だが、個性を追求する借主は、家主がしつらえた中古家具が置かれた物件を借りるより、自分で家具を揃えることを望む。そして、インターネット時代における新たな選択肢を選ぶ傾向にある」と話している。
オンライン家具レンタルプラットフォーム「抖抖家居」創始者の李穎氏は、「家具のシェアは、家具を購入するという大きな選択を、一定期間レンタルするという気楽な選択に変えてくれる。家具レンタルは、一時的に多額の資金を投じる必要はなく、月々支払うというスタイルであるため、借主は比較的少ない出費でハイクオリティの居住生活を満喫することができる」と指摘した。
「抖抖家居」の微信(Wechat)公式アカウントのプラットフォームには、月払いでレンタル可能な、ありとあらゆる種類の家具が掲載されていた。レンタル期間が長くなればなるほど、月々のレンタル料は安くなる。洋服ダンスを例に挙げると、3年レンタルの場合、毎月のレンタル料は33元、ソファーは38元、寝室6点セット(べッド、洋服ダンス、ナイトテーブルなど)のレンタル料は月168元からで、一日あたりの支出額は6元にも届かない。間取りや家具の材質の違いにより、1ヶ月のレンタル料は168元から668元までとなっている。レンタル期間は最低3ヶ月で、3年間レンタルすると、「抖抖家居」が利用者に家具を贈呈する。
李穎氏は、「スマホやPCで発注すると、3日以内に家具が配達され、設置される。レンタル期間内に家具に不具合が生じた場合は、家具を交換するか、レンタル契約を解消して返却する、あるいは担当者が修理に出向く。これらの家具はレンタルに出す前に、メンテナンス処理を行っている」と説明した。同プラットフォームは、8月中旬に正式に開通、9月には信用制度が導入される予定。「芝麻信用ポイント」が600ポイント以上の利用者は、3ヶ月分のデポジット支払いが免除される。また、分割払い決済プラットフォームとタイアップし、分割払いのサービスも提供する。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月9日
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