水立方(ウォーターキューブ)に建設された北京市初の屋外インフィニティプールが、このほどテスト営業を開始した。このプールは、「どこまでも無限に広がる海」を見ているような感覚にさせてくれるだけではなく、必要に応じて解体することもできる。解体して撤去すれば、この場所は他の目的で利用可能だ。北京晨報が伝えた。
〇「縁がない」ことで味わえる新鮮な感覚
記者がこのほど、水立方を取材した。ここからは、オリンピック公園、鳥の巣、北京五輪タワーの景観を一望することができる。特筆すべきは、外壁が水面より高い普通のプールと異なり、このプールには壁(縁)が存在せず、どこまでも果てしなく広がっているという感覚にさせてくれる点だ。
〇撤去後、公園などで再設置が可能
当然のことながら、このプールに縁がないわけではない。国家水泳センター水立方の李雲峰・副総経理は、プールについて、次の通り紹介した。
「プールは、長さ25メートル、幅15メートル、深さ1.2メートルで、水泳初心者と青少年の利用に適している。このプールは撤去可能で、設営には1ヶ月かからず、撤去は3日から5日あれば可能だ」。
「日よけルーフ、プール本体、水処理設備すべてがモジュール化されており、解体して倉庫に保管しておくことができる。必要となった時には、通し番号を参照して組み立て、再利用することができる。よって、この種の設備は今後、スポーツ公園、広場、コミュニティ緑地で設置することが可能だ」。
「プールは、毎年6月15日から9月15日まで開放する予定で、将来的には愛好者の需要にもとづき、冬に寒中水泳イベントも計画している」。
〇鏡張り設計により周囲との一体化が実現
プールに縁がないように見えるのはなぜなのか?水立方の設計を担当した鄭方氏は、いくつかある理由のうち2つの秘密について、次のように教えてくれた。
「プールの外壁が鏡のようになっており、水面が完全に鏡のような役割を果たし、広場・鳥の巣・水立方本体を映し出すことができる。それにより、周囲の景色とプールが一体化し、縁のない水の塊のように見せている」。
「また、プールの四方の壁は、完全に水面と同じ高さとなっているため、水が絶えずプールの外にあふれ出し、循環して戻ってくる。よって、プールの水は常に満杯の状態が保たれている」。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月9日
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