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NHKが731部隊のドキュメンタリーを放送 日本人は「見て見ぬふり」複雑な気持ちに

人民網日本語版 2017年08月15日13:39

8月15日は日本で「終戦記念日」と呼ばれている。13日夜、日本の放送局NHKが「731部隊の真実~エリート医学者と人体実験~」という50分間にわたるドキュメンタリーを放送したことが、日本で世論の関心を集めた。

この番組では、終戦直後に旧ソ連で行われたハバロフスク裁判の音声記録をNHKが発掘し、肉声と実際の隊員らへの取材を通して、731部隊中枢メンバーが細菌兵器を開発した実態を克明に語っていた。同番組によると、第二次世界大戦中、731部隊は中国で密かに細菌兵器を開発し、それを戦争で実際に使用していた。戦後、731部隊は証拠を徹底的に隠滅し、元隊員らは口を閉ざし、真実は隠蔽された。731部隊の人体実験に参加したのは軍だけでなく、医学学者のエリートも関与していた。軍人たちは大半が戦後の裁判で裁かれたが、医学学者のエリートなどは今日まで多くの責任が曖昧になっている。それにもかかわらず、学術界で表彰されるような人物もいたという。番組はこれについて東京大学への取材を申し込んだが、東京大学は「組織的な関与はなかった」として拒否した。

731部隊ドキュメンタリーの放送は日本のネット上で右翼勢力に攻撃されたとした。「音声記録はロシアからのものであり、日本の軍人は拷問を受けて供述させられた」という声もあれば、「米国は731が一般的な防疫部隊でしかないと言っていた」、「NHKは日本のために発信しなかった。これは日本に恥を与えることだ」という声もあった。一方、一部の日本国民はこの行為が恥ずかしい、NHKが戦争で日本が犯した罪を公開するやり方を支持すると示した。

大阪大学の招へい教授を務める田中弥生氏は14日、自身のブログで、「ショッキングなドキュメンタリー番組だった。複雑な気持ちにさせたのは、戦後、冷静さを取り戻した社会における彼らの態度だった。番組の最後で、後悔の言葉を述べ、自殺した医師が紹介されていた。それは、『他の人々も事実に向かい合って、自らを振り返ってほしい』という希望であったと思う。われわれ日本人は、この史実にどう向かい合うべきなのか。『見て見ぬふり』は許されないのではないか」と記した。(編集HQ)

「人民網日本語版」2017年8月15日

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