共同通信社の報道によると、日本の河野太郎新外相は就任後初の記者会見で、韓国であまねく反対されている日韓「慰安婦」合意について、再交渉は支持しない考えを表明した。この発言の3日前、韓国聯合ニュースは、韓国外務省が合意を検証する作業部会を設置したと報じた。韓国は検証結果に基づき、日本への対応を決めるという。歴史問題における双方の宿怨が再び露呈した。人民日報海外版が伝えた。
■喉に刺さったトゲのような歴史問題
「『慰安婦問題』は韓日関係において乗り越えられない問題であり続けている」。呂耀東・中国社会科学院日本研究所外交研究室長は「日本政府は一貫して『慰安婦強制連行』の責任主体を認めず、国として過ちを認め、誠実におわびすることができずにいる。この歴史修正主義行為は、韓国にとって受け入れられないものだ。韓日両政府は2015年12月にこの問題で合意したものの、韓国民衆は同意したわけではない」と指摘する。
「慰安婦問題」で日本への抗議と不満を示すため、韓国の市民団体は韓国、さらには世界各地に「慰安婦」少女像を設置している。韓国聯合ニュースによると、在釜山日本総領事館前の少女像設置を受けて日本は駐韓大使を一時帰国させ、両国関係の緊張が高まった。このいわゆる「最終的かつ不可逆的な」合意は、韓国民衆だけでなく、韓国政府も問題視している。ワシントン・ポストによると、文在寅氏は以前「前政権と日本側の『慰安婦』合意は韓国人に受け入れられていない」と表明した。
韓国側の様々な姿勢表明に、日本も不満を募らせている。日本には、韓国が昔の事を蒸し返し、「日韓合意」に難癖をつけるのは常識を欠く行為だとの声がある。
![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn