韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日、青瓦台(大統領府)で超党派の日韓議員連盟の日本側代表団と会談し、旧日本軍の慰安婦問題を巡る2015年の韓日合意について、「韓国人の期待とはかけ離れたものだった」との見方を示した。中国新聞網が韓国紙・聯合ニュースの報道を引用して報じた。
文大統領は、「韓国国民は感情的に、韓日合意を受け入れることができない。当時の政府が、被害者と国民への説明をしないまま合意に至ったのか疑問に思っている。政府は、被害者と十分に協議し同意を得るべきだったが、そのような過程がなかった。その経緯を把握するため、外交部長官直属のタスクフォース(TF、特別チーム)が発足し検証作業を行っており、結果を待っている」とした。
また、「慰安婦の強制性を認めた河野談話(1993年)や植民地支配と侵略を反省する戦後50年の村山談話(1995年)、金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が結んだ『韓日共同宣言-21世紀に向けた新たなパートナーシップ』(1998年)の趣旨を継承することを望む」との考えも示した。
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