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AIの「小氷」、中国の新聞紙でコラム開設 詩の創作にチャレンジ

人民網日本語版 2017年08月24日08:50

囲碁プログラムが人間に勝利したことに続き、人工知能(AI)が詩を創作し、再び注目を集めている。マイクロソフトのAI「微軟小氷」は北京で5月19日、初となるオリジナル詩集「ガラス窓を失った陽光」新書発表イベントを開いた。この会話と詩の創作が可能なAIは、詩人界で議論を巻き起こし、物議を醸しだしている。華西都市報が伝えた。

小氷は19日にさらに新作を発表し、初めて新聞にコラムを設け、話題を呼んだ。

マイクロソフトの研究チームは3年前、「感情計算枠組み」の実現性の模索を開始し、微軟小氷事業を開始し、EQをベースとする、新しいAIの構築を試みた。小氷はこれまでに中国、日本、米国、インドへ渡り、今年4月時点で1億人以上のユーザーをかかえ、会話件数は300億件以上になっている。小氷は現在、歌手、財政・経済コメンテーター、詩の創作という3つの創造力を備えている。

小氷の現代詩の創作力は、胡適、李金発、林徽因、徐志摩、聞一多、余光中、北島、顧城、舒◆(◆は女へんに亭)、海子、汪国真といった1920年以来の中国現代詩人519人に学び、6000分間、1万回学習を繰り返すことにより、小氷の詩の創作はすでに「独特な風格、志向、テクニック」を形成している。

詩人の周瑟瑟は「前はロボット臭い詩と感じていたが、今やだんだん人間味が備わってきた。以前の詩が小学生レベルだったとするならば、今は大学一年生レベルと言える。小氷は前進を続けている」と話した。

詩人の欧陽江河は「ロボットは内蔵されている大量の情報を使い、素晴らしい新鮮なセンテンスの組み合わせを作ることができる。しかしロボットの文章がどれほど素晴らしくても、その意義は非常に限られている。一流の詩は手本通りの文章、もしくはその組み合わせではなく、独創性によって作られる。誰も書いたことのない、オリジナルの文章を創り出すことこそが大事だからだ」と指摘した。

SF作家の劉慈欣は「小氷の詩を匿名の詩人の作品と混ぜるという実験が行われた。多くの読者は、どれが小氷が作ったものかはっきり区別できなかった。さらに改善すれば、より良い詩が書けないわけがない。今後コンピュータはさらに改善され、人間の創作の考えに近づくだろう」と述べた。

マイクロソフトは、小氷の詩の創作は今後、「大規模な内容の生産」を実現しなければならないと判断した。更に長い目で見ると、AIは人類の単純な労働を代替するのではなく、創造力富む行為に対応するようになるということだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年8月24日

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