シンガポールでは、中国のモバイル決済旋風だけでなく、さまざまなカラーのシェア自転車もブームとなっている。中国のシェア自転車「ofo」が昨年末にシンガポールに進出したのを皮切りに、今年3月には、シェア自転車「摩拜単車(モバイク)」がシンガポールで正式にサービスを開始した。現在、シンガポールの街中はまるで「戦場」の様相をなしており、シンガポールのシェア自転車「oBike」、黄色の「ofo」、オレンジ色の「モバイク」がしのぎを削り、多くの人の注目を集めている。
現在、中国のシェア自転車の海外進出はすでにとどまるところを知らない。今年6月に、モバイクは英国に進出し、マンチェスターやサルフォードの2つの都市にシェア自転車1000台を設置。その後、英国のSNS上で「シェア自転車ブーム」が巻き起こり、次々とモバイクを利用する様子がアップされた。あるツイッターのユーザーは、「シェア自転車は最高のアイディア。将来的にシェア自転車は至る所で目にすることができるようになるだろう。これはまさにコストゼロのもたらすウィンウィン」とツイートした。
今年7月、モバイクはイタリアへの進出を発表し、第一陣として、ルネサンス発祥の地であるフィレンツェと最先端ファッションの発信地・ミラノに進出するとした。この件について、フィレンツェのダリオ・ナルデッラ市長は、「モバイクの正式な進出は、フィレンツェが持続発展的な交通サービスシステムに向けて着実な一歩を踏み出す象徴となる出来事だ」と話した。
8月、モバイクは北海道札幌市でローンチイベントを行い、正式に日本に進出した。今回投入された自転車は、ノーパンクタイヤを採用しているため空気を入れる手間を省くことができるほか、自転車本体には小さなソーラーパネルが搭載されており、スマートロックに充電ができる。さらに、ロックにはGPS機能やモノのインターネット(IoT)チップが採用されており、多くのハイテク技術が搭載されている。
ローンチイベントでは、多くの市民がモバイクに試乗した。札幌大学の学生・鈴木陽大さんは、「モバイクは見た目もオシャレで、ハイテクな感じで、乗りやすい。それに、料金も安く、札幌でも乗れるようなってうれしい」と話した。一方、北海道大学の学生・中村大知さんは、初めてモバイクに乗ったといい、「乗っているところを撮った画像をSNSにアップする」と興奮気味に語った。
「中国製」から「中国スマート製造」、「中国のアイディア」から「中国基準」へ、製品から技術や観念に至るまで、中国の技術革新は密かに世界に変化を巻き起こしている。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年8月28日
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