英王立協会会員で有名天文学者のジョスリン・ベル氏は貴州省を離れてしばらくたっても、「本当に大きい、大きすぎる」とはまだ口径500メートル球面電波望遠鏡(FAST)を見学した衝撃と興奮に浸っていた。科技日報が伝えた。
50年前にまだ博士課程在学中だったベル氏は、電波望遠鏡で初のパルサーを発見した。その後、指導員のアントニー・ヒューイッシュ氏と共にこの重大発見を分析し、発表した。最終的にノーベル賞を受賞したのはヒューイッシュ氏だったが、人々はベル氏の重要な貢献を忘れていない。
ベル氏の今回の訪中の主な目的は、この「天眼」を見学することだ。「これほど大規模で複雑なプロジェクトが竣工したというだけでも、並大抵のことではない」とその感想を述べ、これまでベル氏が目にした数多くの望遠鏡と比べてもFASTからは「圧倒的」という第一印象を受けたという。
ベル氏が最も注目しているのは、当然ながらFASTによるパルサーの観測であり、「FASTがブラックホールをめぐり回転するパルサーを見つけることを期待している。このようなパルサーは、アインシュタインの相対論を検証することができるが、観測は非常に困難だ。パルサーは超高速で回転するが、望遠鏡は非常に短い時間の間に、十分な電波を受信しなければならないからだ」と指摘。
ベル氏は、FASTがこの重責を担う最も高い潜在力を持つと考えている。「FASTでもこのようなパルサーを観測できなければ、その他の望遠鏡でも不可能だ」との見方を示した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年8月28日
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