最近、北京大学内の古い鐘など複数の文化財が落書きなどの被害に遭っていることに注目が集まっている。
この鐘は北京大学内の未名湖の西岸にあり、外観からは落書きなどの形跡は全く見えず、また鐘亭(鐘つき堂)の入り口には、「落下注意。触れないでください。揺らさないでください。文化財を大切にしてください。監視カメラがあります」といった注意書きを目にすることができる。だが、鐘の内壁をのぞいてみると、外観とは打って変わって大量の落書きが、読もうとしても読めないほどびっしりと刻まれている。落書きは中国語のほかに、英語も少なくなく、更には韓国語も確認することができた。
付近の住民によると、鐘内壁の落書きはかなり以前からあったという。メディアの報道によれば、この鐘は李鴻章が北洋艦隊に時刻を知らせるために鋳造した鐘で、すでに百年以上の歴史があるとしている。その後、燕京大学(北京大学の旧称)で時刻を報じる「校鐘」として利用されていたということだ。そんな鐘の外側には荒れ狂う大海原とその海面から昇ろうとする朝日が描かれている。
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