中国では 9月1日から、20年以上続いていた携帯電話長距離料金とローミング料金が、1ヶ月前倒しで廃止になった。これは通信速度の向上と、料金値下げに向けた改革の一部だ。では、通信速度の向上と料金値下げのために、三大移動体通信事業者である、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国電信(チャイナ・テレコム)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)はどのようなアクションを起こすのだろう?携帯のユーザーが注目しているパケット通信料は値下げされるのだろうか?
通信速度の向上・料金値下げのためにさらにどんなアクション?
三大移動体通信事業者はいずれも、国内の携帯電話長距離料金とローミング料金を廃止した後も、通信速度の向上・料金値下げに向けた業務を継続し、年内に中小企業向けのインターネット料金を大幅に値下げするとしている。
チャイナ・モバイルはさらに、ハイクオリティの有線ブロードバンドネットワークを打ち出すほか、新たに設置されるブロードバンドは全て光ファイバーを採用するとしている。チャイナ・テレコムも、光ネットワークの投入を拡大させ、年内に、中国南方地域の郷・鎮以上の全ての地域に光ネットワークをカバーし、行政村の光ネットワークのカバー率を75%にまで引き上げる計画だ。チャイナ・ユニコムは、「データ容量制限なし」の商品を打ち出す計画だ。
取材では、三大移動体通信事業者は、2017年の通信速度の向上と、料金値下げのための計画に加えて、海外で利用する場合の国際通話料金とローミング料金の値下げにも言及し、そのための措置を実施している。例えば、チャイナ・ユニコムは今年に入って、国際ローミング料金を2度値下げした。うち、5月末に実施された値下げでは、国際ローミング料金が最高で99%値下げされた。
その他、三大移動体通信事業者が8月に発表した1-6月期の報告によると、3社ともに、5G(第5世代移動通信システム)の基準制定や技術テストを積極的に行っており、多くの都市で5Gの屋外テストも実施している。計画では、早くて2020年に5G回線を正式にリリースしたい考えだ。
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