22日、南京大学で「南京大学第12回『私が最も好きな教師』授賞式・第2回『先生を尊敬し、教育を重視する月』閉幕レセプション」が開かれた。この式典で、73歳になる物理学院の胡安成・教授が、学生たちによって、最高齢の「男神」に選出された。頭髪も髭も真っ白なことから、胡教授は学生たちの間で「白眉の道士」と見なされている。物理学院の中でも最難関の固体物理学の授業において、教授は、「誰もが理解できる分かりやすい講義」を実践してきた。教員生活50年の間、出席は一度も取らなかったが、毎期200人以上の学生が教授の授業を履修し、欠席者はほぼ皆無だった。揚子晩報が伝えた。
ややもするとつまらなくなる大授業だが、胡教授の授業はバラエティーに富んでいた。物理の授業で京劇を歌い、「詩経」や「古文観止」をめぐって学生たちと雑談にふけった。古典を引用して弁舌爽やかに語る教授の授業は、時間割表を見なければ、おそらく中国語学科の教室と間違えるだろう。だが、胡教授は絶妙なタイミングで話題を物理の話に戻し、夢中になって話を聞いている学生はそこでようやく目から鱗が落ちたように理解する。教授が話すスケールの大きな物語や名著の中には、もともと物理の原理が隠されていたのだ!
胡教授は、「学生たちは、私の『スタンプ』を作ってくれたことがある。私の写真と米国のブッシュ前大統領の写真を加工して、『似ていませんか』という言葉を加えたものだ」と語る。このような冗談を、どの教員も受け入れてくれるとは限らない。ましてや、彼は「1940年代生まれ」の老教授なのだ。
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