最新版「民用航空飛行士募集・学生健康診断判定基準」が今月10日に施行された。これにより、民用航空が募集するパイロットの身体検査における視力の条件が今後緩和され、裸眼視力の最低ラインが0.3から0.1となる。また、近視が450度(マイナス4.5)以下、遠視が300度(プラス3)以下の学生については、屈折矯正手術を受けるという条件でパイロット採用試験に応募できることとなった。北京青年報が伝えた。
民用航空医学センター鑑定所の専門家は、「パイロット募集の新基準は、眼科、内科、外科、耳鼻咽喉科・五官科などで調整・変更が行われた。だが、条件の緩和が最も著しく、学生に最も大きな影響を及ぼすのは、眼科であることは間違いない。これまでは、基準以下の視力と基準超過の屈折率は、健康診断での不合格率のトップだった。視力の条件が緩和されると、応募条件をクリアする学生の割合は28%から84%に高まるとみられる」と説明した。
このほか、屈折矯正手術を受けた人で条件をクリアする人も、応募することが可能となった。旧基準では、「屈折矯正手術を受けた人は条件を満たさない」としていたが、新基準では、以下の規定に変更された。
・屈折矯正手術後、6ヶ月以上経過していること
・手術を受けた年齢が満18歳以上であること
・手術前の屈折率が-4.50Dから+3.00D(近視450度、遠視300度)の範囲内であること
・他の病理的症状が伴っていないこと
・手術は、エキシマレーザーあるいはフェムト秒レーザーを使用した、表層または層状角膜屈折矯正手術であること
・手術後の裸眼視力が0.9以上、両眼による裸眼視力が1.0以上、屈折率が安定していること。
関係者は、「20年から30年に及ぶ長期臨床観察を経て、屈折矯正手術による将来の合併症に対して民用航空が抱く懸念は、徐々に払拭されてきた。また、パイロットが屈折矯正手術を受けることを認めるべきという声もだんだんと高まってきていることから、今回の改正では、条件緩和が実現した」と指摘している。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月12日
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