ゲッティンゲン大学の研究者によると、子育てをする両親が高齢であるほど、遺伝子変異が多くなるという。研究者は進化と遺伝の理論に基づき、両親が高齢であるほど子の生存・繁殖能力が弱まり、適応力が下がると予想した。科技日報が伝えた。
これは4つの集団、140万人以上を対象とする調査によって明らかになった。調査では両親の年齢の、子の生存と生殖の成功率への影響を分析した。これらの集団は、産業革命前(1670−1850年)の西側の人口、20世紀のスウェーデンの人口が元になっている。研究者は20世紀のスウェーデンの人口を調べ、両親の年齢の子の生存への影響は大きくないが、繁殖成功率に悪影響を及ぼすことを発見した。これは子が父から得た最新の遺伝子変異と関連しており、父の高齢化に伴いこの変異が増加を続けるという。
研究者は「一部の複雑な要素についてはコントロールできないが、この調査結果は現代社会で増え続ける、高齢の両親による子の生存と繁殖への影響を予測する一助になる」としている。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月21日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn