ネットユーザーの「年軽泰」さんがこのほど、中国各省(自治区・直轄市)の郷愁度をランク付けした「2017年中国郷愁マップ」をネット上で公開した。トップ3は順に、江蘇、四川、安徽で、東北三省の順位は下位だった。北京晨報が伝えた。
この「郷愁マップ」はネットユーザーの間で大きな議論を巻き起こし、各地のネットユーザーによる「順位争い」まで勃発した。江蘇は、北京・上海・広州といった「郷愁」ランキング上位陣を抑えてトップに立ち、四川と安徽がすぐそのあとに続いた。四川と安徽はいずれも労働力輸出大省であることから、「郷愁」度がより高いと考えられる。
豪快でサッパリした気質の東北人は、今回のランキングでは不本意な気持ちを抱いている。遼寧、黒竜江、吉林各省はいずれもランキング下位にあり、この結果に東北三省のネットユーザーは不満を持った。黒竜江省のネットユーザーは、「我々東北人は、方言がなかなか直らないのに、郷愁の心がないなんて、どうして言えるのだろう?」と首をひねっている。また、「故郷が東北であっても、全国のどの地域であっても、都会に出て懸命に働くのは、故郷で生活している家族により良い生活を送らせたいという思いから来ている」と感慨深くコメントした。
「郷愁マップ」を作成した「年軽泰」さんこと泰氏は、健康食品メーカー「脳白金(国内で有名な健康食品)」会社でビッグデータの分析業務に携わっている。彼が2年続けて作成した「中国親孝行マップ」がネット上で大きな話題になったことから、ネットユーザーから「マップのネット有名人」と冗談交じりに呼ばれている。泰氏は、今回「郷愁マップ」を作成したことについて、次のように話した。
「ここ数年の『脳白金』中秋節(旧暦8月15日、今年は10月4日)全国販売データに基づき、理論立ててこのマップを作成した。ビッグデータが示しているのは、地区別の販売量で、私はそれを整理・分析したにすぎず、これほど話題になるとは予想外だった。このマップを作成した本当の理由は、皆に自分の故郷についてもっと関心を持ってもらいたいと思ったから。故郷を離れて奮闘すればするほど、故郷の良さがより深く理解できる。条件が整ったときに、故郷に戻って親や親戚に会いに行って欲しい。故郷の素晴らしさを決して忘れてはならない」。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月19日
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