北京市政府報道弁公室と市衛生・計画出産委員会はこのほど、「健康北京2030計画綱要」記者会見を共同で開催した。北京市民の平均寿命は2020年までに82.4歳に達する見通しで、「綱要」では、常住人口に占める開業医の数、個人の衛生支出が衛生総支出に占める割合、大気の質「優良日」の比率など28項目の健康指標が提示された。また、北京・天津・河北協同発展も、「健康北京2030計画」に組み入れられた。北京青年報が伝えた。
指標によると、北京市民の平均寿命は2020年までに82.4歳に、2030年には現在より1.37歳高い83.4歳に、それぞれ達する見込み。
高齢者を対象とした健康管理率は2030年までに70%のレベルを維持し、高齢者戸籍人口1千人あたりの高齢者介護施設ベッド数は40床以上に達し、自分一人では身の回りのことができない高齢者向けの介護用ベッドがベッド総数に占める割合が70%以上、高齢者介護施設のベッド利用率を80%以上とすることが、目標として掲げられている。これらの目標達成に向け、北京市は高齢者医療衛生サービス体系の確立を推進し、医療衛生と高齢者介護サービスの結合を推し進める方針。また、商業保険機関が長期型介護保険商品を開発するよう支援し、各方面による長期にわたる介護保障を高齢者に提供することを目指す。
北京市の妊産婦死亡率は、2020年までに10万人あたり11人以下、2030年には10万人あたり8人以下とし、HIV・梅毒・B型肝炎の母子感染を撤廃することを目指す。また、婦人・子供健康主要サービス指標を先進国のレベルに維持する。北京市はこれらの目標達成のために、公共衛生プロジェクトの対象範囲に妊産婦健康サービス項目を拡大し続け、HIV・梅毒・B型肝炎の母子感染予防総合サービスを婦人・子供対象基本サービスに組み入れ、妊産婦の無料精密検査を段階的に完全実現させる。このほか、2020年までにコミュニティ衛生サービスセンターにおける子供を対象とした保健健診の完全規範化を進め、2030年には、乳児死亡率を3.0‰以下に、5歳以下の児童死亡率を4.0‰以下とする。市衛生・計画出産委員会の雷海潮・主任は、「北京市は2030年までに、等級別に役割を分担させ、上・下等級が連動し、秩序だった対応を行い、搬送・転送効率の高い、重篤新生児緊急搬送・救命ネットワークを確立し、重篤患者の緊急救命能力・レベルを全面的に引き上げる」と強調した。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月25日
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