国連合同エイズ計画(UNAIDS)のミシェル・シディベ事務局長は18日、「中国は今や、エイズ予防・治療分野で最も成果を上げている国家のひとつとなった。近い将来、中国はHIV母子感染の根絶に成功するであろう」と述べた。新華社が報じた。
シディベ事務局長は「中国の指導者によるエイズ予防・治療に対する熱心な取り組みとこれまでに得られた効果は誰の目にも明らかだ。特に、革新的な予防・治療については、中国は極めて重要な役割を果たしている。今後15年以内に、中国はUNAIDSにとって最も重要な協力パートナーとなり、世界のエイズ感染の最終撲滅において極めて大きな貢献を果たすだろう」と述べた。
また、シディベ事務局長は「中国は現在、世界最大のメタドンによる麻薬中毒者矯正プロジェクに取り組んでいる。中国では、過去数年間で、常習性薬物の静脈注射によるエイズ感染率が90%減少した」と話した。
ジュネーブに本部を置くUNAIDSの最新報告によると、2000年に国連ミレニアム発展目標でエイズ予防・治療関連目標が打ち出されて以来、世界でエイズ感染者計3千万人の新規増加が食い止められ、エイズによる死者は約800万人減少した。このような傾向が続けば、2030年までにエイズを完全に撲滅するという人類の目標は実現する見込みがある。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月21日