四川省人民政府報道弁公室、四川省観光発展委員会、中国ジャイアントパンダ保護研究センターが共同で主催する「中国生まれ、四川育ちパンダ芸術展」が、香港海洋公園で21日に開催された。同展は、四川・香港・澳門(マカオ)協力ウィークにおける一連の交流活動の一つである。新華社が報じた。
同日、海洋公園にある動物園「香港賽馬会四川奇珍館」の入り口には、パンダの可愛らしい姿、生息環境、生活状態、人間との共存をテーマとした写真約50枚が展示され、多くの観光客の注目を集めた。会場係員によると、作品の撮影者の年齢層は、高齢者・中年・若者の三世代に及び、撮影場所や撮影日時もばらつきがあったという。
展示会場の現場では、係員が、パンダの塗り絵ができるコーナーを丹精込めて準備し、白い模造紙にオリジナリティに溢れたパンダの塗り絵をするよう子供たちに勧めていた。また、パンダの着ぐるみによるパフォーマンスも上演され、来場者は交流活動を楽しんだ。さらに、四川の特色ある記念品も配布された。
パンダ館では、パンダ「安安(アンアン)」が無心に竹を食べていた。その無邪気で可愛らしい姿に魅せられた多くの来場者が、スマホで記念撮影をしていた。1986年に四川省宝興県の野外で誕生した「安安」は、1999年から香港地区で飼育されており、18年におよぶ、パンダが取り持つ四川と香港地区の絆の象徴となっている。「安安」は現存する最高齢の人工的に飼育されたオスパンダで、「おじいちゃん」と呼ばれている。
1999年以降、香港海洋公園には4頭のパンダが前後してやって来て、現在も3頭が元気に暮らしている。
1997年、香港祖国復帰を祝賀するために、中央政府はパンダ保護研究センターで飼育されているパンダ「佳佳(ジィアジィア)」と「安安」を香港地区に贈呈することとした。1999年3月11日、二頭のパンダは、四川を離れ香港地区に到着し、海洋公園に落ち着いた。香港地区にパンダがやって来たのはこれが初めてのことで、四川・香港地区の「パンダ交流」がこの時からスタートした。2007年、香港祖国復帰10周年を記念して、もう一組のパンダ「盈盈(インイン)」と「楽楽(ルールー)」も、四川から香港地区にやって来た。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年8月25日
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