中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)が18日に北京で開幕した。未来の中国の発展の青写真を描くこの会議で、習近平総書記は中国の主な社会的矛盾がすでに変化したことを初めて明確に述べるとともに、現代化経済体系の構築を打ち出した。ウォッチャーは取材に対し、「これは未来の中国経済発展におけるさまざまなシグナルを発している」との見方を示す。中国新聞社が伝えた。
なぜ現代化?
第1に、現代化は中国の特色ある社会主義が新時代に入るための客観的な要求だ。
習総書記は、「長期にわたる努力を経て、中国の特色ある社会主義は新時代に入った。これは中国の発展における新たな歴史的位置づけだ。中国の主な社会的矛盾は人民の日に日に増大する素晴らしい生活への需要と不均衡で不十分な発展との間にある矛盾へとすでに変化している」と指摘した。
これまで中国の主な社会的矛盾は、人民の日に日に増大する物質的、文化的需要と遅れた社会的生産力との間の矛盾だと表現してきた。
中国国際経済交流センターの魏建国副理事長は、「主な矛盾の歴史的変化は、中国の経済、政治など各方面の取り組みに新たな要求をつきつける。現代化経済体系の構築はこの変化への対応であり、新時代における中国の特色ある社会主義の『最も重要な一歩』でもある。時代の要求に合致した現代化経済体系がなければ、こうした新時代の最終目標を実現できない」と述べる。
中国人民大学の劉元春副学長は、「主な矛盾の変化とは中国の未来の経済発展の重点に深いレベルで変化が起こるということを意味し、経済建設の指導思想にも過去40年間に比べて重大な変化が起きた。新しい時代に『2つの100年』の戦略的目標を達成するための核心的基礎の一つは現代化経済体系を構築することだ」と述べた。
第2に、現代化は中国経済がより高い水準に進むために必ず通らなければならない道だ。
習総書記は、「中国経済は高速成長の段階から質の高い発展を目指す段階へと切り替わっており、発展パターンの転換、経済構造の最適化、成長の原動力の転換の難関攻略期にある。現代化経済体系の構築はこの難関を乗り越える上での差し迫った要求であり、中国の発展における戦略的目標でもある」と指摘した。
劉副学長は、「中国の経済体系にはなお多くの深層レベルの構造的問題が存在し、現代化経済体系の構築はこうした問題に焦点を当てて打ち出されたものだ」と述べる。
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