中国は、この5年間で、「四縦四横」高速鉄道ネットワークをほぼ完成させ、現在は中西部地区を全面的に網羅する「八縦八横」ネットワークの建設に取り組んでいる。中国の高速鉄道は急速な発展を進める中で、絶えず加速とアップグレードを続けている。中国中央テレビ(CCTV)ニュースが報じた。
中国高速鉄道は、世界で走行速度が最も速い鉄道システムで、北京-上海間(1318キロメートル)を僅か4時間半で結ぶ。同じ4時間半の走行時間で移動できる距離を比べると、ドイツ高速鉄道は859キロメートル、日本の新幹線も990キロメートルとなっている。
そして世界最長の中国高速鉄道ネットワークは過去5年間、1日あたり9キロメートルのスピードで距離を伸ばし、現在は全長2万2千キロメートルに達している。これは、世界の他の国々の高速鉄道の全長を合わせた距離よりも長い。
上海虹橋駅という、中国でも最も列車の往来が多い駅では、平均して84秒に1本の間隔で高速鉄道が走行しており、中国で最も往来の多い地下鉄の朝夕ピークの運転間隔よりも19秒も短い。
毎朝8時、中国高速鉄道マップ上では、1700本以上の高速鉄道が往来している。
この5年間に、延べ約50億人の乗客が高速鉄道を利用した。これは、地球の総人口の3分の2が、高速鉄道を1回利用した計算になる。そして全乗客の高速鉄道の乗車券を繋ぎ合わせると、地球11周分に達する。
北京と天津の間を往復する高速鉄道は1日251本に上る。これは、平均10数分ごとに1本発車する計算となり、5年前より30%増加した。
2016年、北京と天津を1週間に1度以上行き来した人は4万5千人に上り、5年前より3倍以上増加した。多くの中国人にとって、今ではバスや地下鉄と同じような便利さで高速鉄道を利用できるようになった。
吉林省延辺朝鮮族自治州の国境地帯にある小都市・琿春は、高速鉄道の開通後、初めての国慶節(建国記念日、10月1日)を迎え、23万5千人の人々が押し寄せた。これは、同市の総人口の2倍に相当する数で、全市内が「1つのベッドを確保するのも大変」な状態に陥り、小都市は嬉しい悲鳴を上げた。
琿春のように、新たに建設された高速鉄道駅は、この5年で全国484駅に達した。
国家鉄道局の調査報告によると、高速鉄道駅がある都市は、GDP成長率が72%、持続可能な発展力が55%、高速鉄道が通じていない都市をそれぞれ上回っている。まるで人体の血管ネットワークのように、高速鉄道ネットワークはあらゆる地に延伸し、経済活動における新鮮な血液を循環させ、あらゆる地に送り届けている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年10月17日
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