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中国の火星探査機が空気力学の設計を完了

人民網日本語版 2018年03月13日13:55

全国政協委員、中国航天科技集団第十一研究院研究員の周偉江氏は10日、記者に対して、「中国が2020年に打ち上げを予定している火星探査機はすでに外観の設計及び空気力学・空力加熱の設計を終えている」ことを明かした。科技日報が伝えた。

周氏によると、初期段階では着陸機の着陸の速度が非常に高く、空気摩擦による過度な温度上昇による発火を避けるため、一定の浮力により減速させる必要がある。この左右対称構造の宇宙船に浮力を持たせるためには、非対称にする必要があるが、これにはいくつかの手段がある。国内外の一部の探査機は重心を調整している。中国の火星着陸機は可動制御部品を使い、さらに噴流の制御によって浮力を生む。

また着陸機の姿勢の制御が非常に重要となる。ひっくり返れば発火し、さらに軌道からそれる可能性も生じる。

周氏によると、着陸機の着陸する過程において部品が次々と切り離されることになる。例えば先にフロントカバーを外しパラシュートを開くが、これは宇宙船の安定性に影響を及ぼしてはならない。一定の高度まで下りると、基礎部分が外れる。基礎部分を前方に向かって外す必要があるため、この動きは向かい風を受けながら実行されることになる。その後さらに格納庫内のローバーを下ろす必要がある。これによりいくつかのモジュールが同時に落とされるが、互いに干渉し衝突することがあれば、任務に大きな影響が生じる。これらの問題については、空気力学の設計中に、十分に配慮しなければならない点となる。

また周氏によると、中国の火星探査機は小型で、空気力学・空力加熱・関連操作システムの設計の際に厳しい重量制限を受けることになるため、「各システムと構造を念入りに計算し、余計な部分を少しずつ省き、徹底した軽量化を目指さなければならない」とした。(編集YF)

「人民網日本語版」2018年3月13日

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