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中国の若い女性たちの収入は増加の一途、今や消費の主力軍に

人民網日本語版 2018年09月10日11:06

中国において個人消費の主力軍として最近ますます存在感を示しているのが、20~30歳の若い女性たち。この世代の中国人女性たちの学歴は比較的高く、その収入も増加の一途を辿っている。参考消息網が伝えた。

中国婦女雑誌社が6月に発表した2018年「女性生活青書」の調査結果から、都市部では、女性はすでに世帯収入の大黒柱となっている状況が明らかになった。青書で調査対象となったのは、台湾地区と香港地区を含む全国の成人女性(平均年齢36歳)約4300人。回答者の世帯年収は平均17万6千元(1元は約16.2円)、個人収入は平均9万2千元だった。これらの数値をみても、女性の収入はすでに世帯収入全体の過半数を占めていることがわかる。

青書によると、中国女性の消費の特徴として、「旅行など非物質消費が増加している」、「スマートフォンによる消費(モバイル端末利用によるサービス・商品の消費)が増加している」といった傾向がうかがわれる。スマートフォンによる消費では、「SNS上で商品の写真と使用体験について理解した後に実際に商品を購入する」といった状況が際立っていた。

消費の際に意識していることについて、回答した女性の46%は、「環境に優しいグリーン商品を選ぶ」と答え、「量より質を重んじる」は42.7%と、彼女らの消費観がさらに成熟に向かっている状況がありありとうかがえる。回答者のうち、高卒以上の学歴を持つ人は全体の8割を上回った。

女性は、アパレル・化粧品など伝統的市場で優位性を保っているほか、数年前から急成長を続けている新たな消費分野においても、女性の存在感は高まる一方で、そのうちのひとつにコーヒー市場がある。

収入の増加とライフスタイルの変化の影響で、中国におけるコーヒーの需要は数年前から激増している。全国のカフェの数量は、2016年の8万6千店から、2018年には14万店に増えた。国内シンクタンクの調査によると、カフェを普段利用する35歳以下の消費者は、利用者全体の7割以上を占め、その7割は女性という。

また、実店舗とテイクアウト業務を経営する新興コーヒ―ブランドのluckin coffee(瑞幸咖啡)」が急成長を遂げた背景には、女性客から高い人気を得たという状況がある。同店の商品は、専用アプリでしか買えず、ユーザーの92.2%は20歳から30歳の若年層で、女性の割合は54%に上る。この年代の女性は、コーヒーのほか、ヘルスケア市場やペット市場の消費の主力軍ともなっている。

中国消費市場の攻略法はひとつとは限らないが、「スマートフォン+新興消費市場」において、これらの若年女性のニーズを優先的に考えることは、今では極めて重要なポイントとなっている。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年9月10日

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