王毅国務委員兼外交部長(外相)は6日のインタビューで、中国アフリカ協力フォーラム北京サミットの状況と成果を説明した。新華社が伝えた。
【記者】中国アフリカ協力フォーラムにとって北京サミットはヨハネスブルグサミットに続く合同会議であり、中国でのサミット開催は12年ぶりでもあった。北京サミットの特徴と意義をどう評価するか。
【王部長】北京サミットが成功裏に閉幕した。習近平国家主席が自ら議長を務め、リードする中、中国アフリカ双方は緊密に意思を疎通し、誠意をもって協力した。サミットは大変順調に進み、申し分のない成功を収めた。サミットは計り知れない意義と重要な影響を持つ一連の成果を挙げた。その最も重要なものが、より緊密な運命共同体の構築で双方が一致したことだ。アフリカ諸国は「一帯一路」共同建設を積極的に支持し、参加し、次の段階の双方の実務協力のために中国側が打ち出した「8大行動」を高く評価した。双方は共同で多国間主義を堅持し、一方的行為を阻止し、国連による中心的役割の発揮を支持すべきとの考えでも一致した。今回のサミットは中国とアフリカの友好的大家族の歴史的会合であり、中国とアフリカの団結・協力強化、共同発展促進の歴史的記念碑だ。
全般的に見て、今回のサミットの鮮明な特徴として以下の点が挙げられる。第1に、ハイレベルで大規模だった。アフリカ側首脳及び代表団の出席者数は過去最多を記録した。また、国連事務総長及び26の国際・アフリカ地域組織の代表が招待を受けて出席し、参加者は国内外の3200人以上に達し、これまでに中国が開催したホームグラウンド外交の中で最大規模、最高グレードのものとなった。第2に、集中的に行事を行い、実り豊かな成果を得た。中国とアフリカの首脳はサミット開幕式、首脳円卓会議、企業家大会、二国間会談など100余りの行事を行った。双方が調印に立ち会った協力合意は150件近くに上る。特に28カ国とアフリカ連合委員会が中国側と署名した「一帯一路」共同建設協力文書によって、「一帯一路」のコミュニティーが拡大した。第3に、熱烈に友好的で、全世界が注目した。中国とアフリカの首脳はサミット会期中、共に友情を語り、協力について話し、平等・調和・団結の雰囲気に満ち溢れていた。
北京サミットは国際体制の維持にも新たな積極的貢献をした。今回のサミットは国際構造の深刻な調整が進む中で開催された。中国とアフリカは一国主義と保護主義に反対し、多国間主義と自由貿易体制を断固として守るという力強い声を発し、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を堅持し、グローバル・ガバナンス体制の改革を積極的に推進し、より開放的・包摂的で、あまねく恩恵を及ぼす、均衡あるウィンウィンの方向への経済グローバル化の発展を後押しすることを主張して、不確定要因と不安定化要因に満ちた国際情勢に強大なプラスのエネルギーを注入した。
【記者】北京サミットは「より緊密な中国アフリカ運命共同体の構築に関する北京宣言」と「中国アフリカ協力フォーラム―北京行動計画(2019-2021年)」という2つの成果文書を採択した。今回のサミットの得た成果をどう評価するか。
【王部長】今回のサミットの実務的成果は「2つの文書」と「8大行動」に集中的に示された。採択された両文書のうち、「より緊密な中国アフリカ運命共同体の構築に関する北京宣言」は主として戦略的・世界的問題における中国アフリカ双方の重要な共通認識を明確に表明し、「中国アフリカ協力フォーラム―北京行動計画(2019-2021年)」は重点的に今後3年間の中国アフリカ協力について具体的計画を立てた。両文書は今後一定期間の中国アフリカ関係発展の綱領及び指針となる。
「8大行動」はサミットの実務的成果の最大の目玉だ。ヨハネスブルグサミットの打ち出した中国アフリカ「10大協力計画」を基礎に、アフリカ各国の発展上のニーズとアフリカの人々の一致した願いを一層重視し、協力措置の的確性・有効性及び協力事業の包摂性と先見性を一層強化し、中国アフリカ協力の伝統的優勢分野を包含すると同時に、中国アフリカ協力の空間を拡大し、より整った協力システムを形成した。
中国アフリカ双方は、「一帯一路」共同建設の枠組で、産業発展、インフラ、貿易・投資、エネルギー資源開発、農業、環境保護分野の協力を重点的に強化し、アフリカの自力での発展能力の向上を一層重視し、アフリカの民生と就業の改善を一層重んじ、中国とアフリカの協力・ウィンウィン、共同発展をより良く実現する考えで一致した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年9月7日
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