アマゾン・ドット・コムの株価が6日間連続で最高記録を更新し、2050ドル(1ドルは約111.4円)を突破した。これにより同社の時価総額がついに1兆ドルを上回り、アップル社に続き、世界で2番目に時価総額が1兆ドルを上回る企業となった。それと同時に、アマゾンの創始者であるジェフ・ベゾスCEOの純資産が1656億ドルに達し、リアルタイムで更新されるブルームバーグ世界長者番付で、第2位のビル・ゲイツ氏を675億ドル上回った。また、べゾスCEOは、フォーブス誌が30年前から発表している「米国富豪ランキング」において、純資産が1500億ドルを上回った最初の人物となった。北京晨報が伝えた。
2018年、アマゾンの株価上昇幅は75%に達し、過去最高レベルまで急騰した。4日夜に明らかになったところでは、アマゾン社が米国証券取引委員会(SEC)に提出した報告によると、7月18日の時点で、同社の発行済普通株式数は計4億8774万1189株、1株あたりの株価が2050.27ドルになった時点で、時価総額はちょうど1兆ドルに達した。
2018会計年度における利益が580億ドル超に達する見込みのアップルと異なり、世界最大の営業利益率が低い会社であり続けたアマゾンは、今もなお低い利益率のままで、2018年の利益は85億ドルにとどまると予想されている。これは、「アマゾンモデル」と呼ばれており、「長期にわたる将来の事業戦略計画に投入可能な収益がほぼ皆無」ということを意味している。このモデルは、市場と投資家から認められており、彼らはアマゾンの未来に大いなる期待を託している。電子商取引の分野では、アマゾンはすでに揺るぎない市場での地位を確立している。マーケット調査機関eMarketerの報告によると、今年、アマゾンサイトでの米国における小売総額は2582億2千万ドルに達する見込みで、米国の同年の電子商取引総額の49.1%を占める。クラウドサービス事業も注目を浴びており、アマゾンの通販に次ぐ第2の稼ぎ頭となっている。
ファクトセット・リサーチ・システムズの統計データによると、「売却」の評価を出したアナリストは皆無だった。しかし、アマゾンの時価総額が爆発的に増加するにつれて、「今の株価だけに注目してはならない」と警告するアナリストもいる。ファクトセットが調査したアナリスト47人のうち31人が、「アマゾンの市場価値が1兆ドルを突破する」と予想していた。彼らが出した株価予想額は平均2142.64ドルで、これに対する時価総額は1兆500億ドルとなる。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年9月7日
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