第4回東方経済フォーラムは、今月11日から13日にかけて、ロシア沿海地方(プリモルスキー地方)の州都ウラジオストクで開催される。中国外交部の陸慷報道官は7日、「ロシアのプーチン大統領からの招待に応じて、習近平国家主席が9月11日と12日にロシア・ウラジオストクを訪問して第4回東方経済フォーラムに出席する」と発表した。中青在線が伝えた。
フォーラム主催者のロスコングレス基金の広報部が明らかにしたところによると、2018年は中国・ロシア地方協力交流年であり、中国代表団は今フォーラムで人数が最も多い海外からの代表団になる。代表団だけでなく、中国とロシアに関わりのある地域では地方指導者の会議も開催される。会期中には、中国の代表約600人が参加する予定だ。
ロシアのユーリ・ウシャコフ大統領補佐官は、「今回のフォーラムの商業的枠組の下で、さまざまなイベントが70件近く予定されている。フォーラム参加者もこれまでの記録を突破する見込みだ。大まかな統計によると、参加者は世界59ヶ国・地域の各分野の代表で5千人に迫り、このうち海外からの代表が約2千人になる」と述べた。
沿海地方のアンドレイ・タラセンコ知事代行は、「沿海地方は今回のフォーラムで12件の協力合意が締結されると見込む。これにはウラジオストク市に移転する石油基地、ウラジオストクとエレーナ島を結ぶ橋の建設などのプロジェクトが含まれる」と述べた。
6日には、フォーラム開催地である沿海地方の政府報道局が、「安全確保のため、9月10日から13日まで、現地で一連の安全措置や制限措置を執る。空では、フォーラム参加者が搭乗する定期便やチャーター便を除き、会期中はウラジオストク管轄空域を閉鎖する。水上では、現地交通網の旅客船、救助船、フォーラムに必要な船舶を除いては、アムール川とウスリー湾の水域、及びノビク湾、アジャックス湾、パリサー湾での航行・停泊が禁止される。陸上では、当局がフォーラム会場に向かう大型車両に交通規制をかけ、すべての車両の駐停車を厳格に監督管理する。会期中、沿海地方の南部管轄区域では、すべての土木工事および狩猟活動が禁止される」と明らかにした。
東方経済フォーラムはプーチン大統領の承認を受けて発足したもの。2015年5月19日、プーチン大統領は大統領令に署名し、毎年ウラジオストクで東方経済フォーラムを開催すると発表し、ロシア連邦政府が必要な財政的支援と組織活動面での支援を提供するとした。フォーラムの狙いは、ロシア極東地域の経済開発を促進するとともに、アジア太平洋地域に新たな協力と対話の国際的政治経済プラットフォームを提供することにある。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年9月7日
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