日本の舞踏グループ・山海塾の「降りくるもののなかで-とばり」上海公演が3日夜、大寧劇院で行われ、約80分の公演が終わると、会場は拍手喝采となった。日本の舞踏が中国で上演されるのは今回が初となる。新華社が報じた。
現代舞踊の一つである「舞踏」は、1960年代に日本で誕生した。その動きの特徴は腰を上げるのではなく、腰を入れる点で、西洋舞踊とは正反対の動きとなる。そのため、「重力と対話するアート」と称されている。舞踏はゆっくりとした動きで、舞踏家の心の状態と密接な関係があり、非常に抽象的なアートであるため、見る人の想像力を掻き立てる。
1975年に立ち上げられた山海塾は、80年に海外公演を開始して以来、世界45ヶ国延べ700都市以上でワールドツアーを行っている。主宰の天児牛大は、「舞踏家と観客には『懸け橋』が必要。適切な美術、音楽、舞踊の動きが組み合わさると、その『懸け橋』が、抽象的なものから具象的なものになり、舞踏家と観客が一体となる」と話す。
山海塾は上海公演の後に北京公演も控えており、舞踏アートをより多くの中国の人々に披露する。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年11月6日
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