「反腐敗闘争で圧倒的な勝利を勝ち取った」。これは2018年12月13日に行われた中国共産党中央政治局の会議で中国の反腐敗闘争の状況に対して下された最新の重要な判断だ。人民日報海外版が伝えた。
2017年10月、中国共産党第19回全国代表大会(十九大)で反腐敗闘争の状況に対して下された判断は、「反腐敗闘争の圧倒的な情勢がすでに形成され定着し発展している」だった。「圧倒的な情勢」の形成から「圧倒的な勝利」を勝ち取ることへ、ここには中国の反腐敗闘争の成果が量的な蓄積から質的なものへと変化する様子が示されている。
▽ゼロ容認で「トラ退治」
「すべてカバーする、ゼロ容認との方針を堅持し、抑止を重視し、強く圧力をかけ、長期にわたって威圧するとの方針を堅持し、収賄・贈賄を同時に摘発するとの方針を堅持する」。第19回党大会報告では「堅持」という言葉が3回用いられて、反腐敗の取り組みの原則と方向性が明らかにされた。
第19回党大会以降、中央紀律検査委員会・国家監察委員会は副部長(副大臣)級以上の幹部70人以上に対して立件・審査・調査を行った。規律違反や違法行為への断固とした厳格な取り締まりが、強大な威圧力を形成し、腐敗を踏みとどまる雰囲気が一層強化された。
▽手を緩めずに「ハエ叩き」
第19回党大会以来、反腐敗闘争はさらに根幹レベルへと伸びて広がりをみせ、全面的にカバーする強大な流れを形成し、実際の行動によって国民の達成感、幸福感、安全感を絶えず高めてきた。
中共中央紀律検査委員会は18年から貧困者支援分野における腐敗と気風の問題をめぐる3年間にわたる特定項目ガバナンスをスタートした。各レベルの紀律検査監察機関が貧困者支援、財政、民政、会計監査などの各機関との24時間対応リアルタイム連絡メカニズムを構築し、国民から寄せられた貧困者支援分野での腐敗・気風問題の指摘に対しては、一律に優先的に受理して、早急に対応し、質の高い対処をしてきた。汚職や横領、私的な流用、虚偽の申請による不正な金品の受領、不法占拠や強奪といった国民の反響の大きい行為を厳格に取り締まってきた。
第19回党大会以降、全国では貧困者支援分野での腐敗・気風問題で13万3100件が摘発され、処分を受けた人数は18万100人に上った。民衆に近いところで起きた腐敗・気風問題で23万8700件が摘発され、処分は31万6千人に及んだ。18年1〜10月、国家監察委のウェブサイトの「民衆の周囲の腐敗・気風問題の監督通報専用コーナー」は4回に分けて典型的な案件64件を集中的に公開し、教育、警告、威圧力の効果を十分に発揮した。
▽反腐敗の法律を可決
18年3月20日、第13期全国人民代表大会第1回会議は、「中華人民共和国監察法」を採決し可決した。
監察法は反腐敗のための国による法律であり、これが制定されたことで、反腐敗の取り組みが新たな局面を開き、反腐敗闘争が圧倒的な勝利を勝ち取るための確かで力強い法的保障が与えられた。
監察法は公権力を行使するすべての公職者を監察の対象に組み込むと同時に、監察機関が職務上の違法行為や職務犯罪を調査する場合に採用する会話、質問、照会、尋問、凍結、留置などの措置や、監督、調査、処分の活動プロセスについて厳格な規定を設けている。
一方で、監察法は中央レベル、省レベル、市レベル、県レベルの4レベルの巡回視察システムをさらに整備している。全国31省・自治区・直轄市と新疆生産建設兵団の党委員会は2120の党組織を巡視し、市と県の両レベルの党委は12万の党組織を巡視し、97万5千件に上るさまざまな問題を発見した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年1月8日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn