反腐敗を扱った中国のドラマ「人民的名義(The name of the people)」がこのところ多くの視聴者から注目を集め、話題となっている。視聴率だけでなく、微信(Wechat)や微博(ウェイボー)における注目度も高いままだ。新華網が伝えた。
現在同ドラマは全体の半分も放送されていないが、ネット上での再生累計回数はすでに37億回を突破しており、視聴率は3%を超えた。また、辛口評価で知られる中国大手SNSサイト「豆瓣(Douban)」の評価でも8.7ポイント前後で安定している。
さらに、社会現象を巻き起こしている同作品は瞬く間に文化的な注目トレンドになり、海外メディアやネットユーザーが積極的に取り上げている。
「史上最高の完成度の反腐敗ドラマ」 海外メディアも高評価
英国BBC放送は「人民的名義」と米国ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段(House of Cards)」を比較し、「『人民的名義』は中国の特色が大いに表されている。同ドラマが多くの人を魅了する原因は、中国の政治の醜い部分がリアルに描かれているだけではなく、中国の検察機関が腐敗を撲滅しようとする力強い決心を見て取れるから」とした。
またBBC放送は「人民的名義」の主演キャストや登場人物の相関図、撮影の裏話などを長時間にわたって紹介。
BBC放送の他にも、米ニュース専門放送局CNBCはそれより早いドラマ放送開始からわずか2日後に取り上げ、「もしも、中国の反腐敗運動がテレビやネットの画面上で見られたら」というテーマで長時間のスペシャル番組を放送した。その番組で、「反腐敗をテーマとした中国ドラマ『人民的名義』には、外国籍の愛人、SWATの出動、うずたかく積まれた大量の札束といったシーンが登場する。しかし、とても意外なのは同ドラマの主な悪役が中国の政府官僚の幹部たちである点だ」と説明して、海外のネットユーザーにこの反腐敗ドラマを紹介した。
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