中国銀聯はこのほど、2018年のモバイル決済利用状況に関する調査報告を公表した。中国のモバイル決済利用者はすでに5億7000万人に達しており、昨年第3四半期にモバイル決済件数は前年同期比70%以上の上昇幅を示した。飲食店、コンビニ、ネット通販、交通、医療、デリバリーなどの日常消費において、すでにモバイル決済は最も利用される決済手段の1つとなっている。北京日報が伝えた。
調査対象者は昨年、モバイル決済で1人平均月2600元(1元は約16.2円)支払っていた。このうち利用額が最も多かったのは起業した人々で3000元以上、専業主婦やIT従業者も2800元以上だった。学生は1952元だが、支払いは5元にあたり2元がモバイル決済によるものだった。
モバイル決済の利用が最も多いのは、実店舗の小売店、ネット通販、公共交通、デリバリー、鉄道乗車券や航空券の購入だった。利用者が最も多い地域は上海市、浙江省、江蘇省だった。決済方法はQRコード決済が8割以上だった。
モバイル決済は便利だが、従来型の支払いと比べるとリスクも多い。指紋決済など生体認証方式が急速に普及している。35歳以下の男性では、すでに生体認証が使用率の最も高い認証方法となっている。中国銀聯でリスク管理を担当する王宇氏によると、生体認証技術の応用によって利用者の手間が減ると同時に、安全性もある程度高まった。モバイル決済はさらに便利で、素早く、安全になった。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年1月28日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn