2018年に中国で開かれたマラソン大会は1日平均4.3大会 マラソンが大ブーム (2)

人民網日本語版 2019年03月28日13:24

産業チェーン全体が成長の道を「走り出す」

中国では、マラソンがネットで絶大な人気を誇るスポーツとなり、ランナーは増加の一途をたどっている。そして、微信(WeChat)や微博(ウェイボー)などのSNSのマラソン関連の書き込みや投稿も人気を集め、健康的な身体作りや生活の質向上の代名詞ともなっている。

中国の国民一人当たりの国内総生産(GDP)が5000ドル(1ドルは約110.55円)を超えた2011年は「中国のマラソンブーム元年」と呼ばれている。同年、中国陸上協会が開催に関与したマラソン大会及び関連のロード・ランニング大会は22大会だった。そして、中国のマラソンは同年から発展の兆しを見せた。

開催される大会が増えると、ランナーも増え、その質も向上が見られた。2018年の北京でのマラソン大会を例にすると、応募者数が初めて11万人の大台を突破し、定員3万人の大会に11万1793人が応募して、倍率が最も高い大会となった。

またマラソンブームにより、広告やウェア、ウェアラブルデバイス、不動産、金融、医療など関連市場も拡大の一途をたどり、マラソン産業チェーン全体を成長させている。

廈門(アモイ)を例にすると、2018年、「廈門国際マラソン」を開始したことによる直接的な経済効果は1億1600千万元で、経済効果は1億7500万元、総合経済効果は2億9100万元に至った。大会開催当日の観戦者数は2万人を超え、大会に参加した外国人ランナーと廈門以外から来たランナーは、宿泊や飲食などの分野に2700万元の收入をもたらした。

急速な発展の陰で課題も山積み

マラソン大会の開催のハードルは低いように見えるかもしれないが、実際には開催都市の交通機関の運行、医療・救急、市民の寛容度などが試される機会となる。実際には、各地のマラソン大会は、それら分野のウィークポイントをさらけ出す結果にもなっており、特に、医療関係者の不足やマラソン関連の医療訓練プログラムの不足が露呈するケースが多い。

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